「中山紘太の価値観」カテゴリーアーカイブ

手に入れてこそ~ベンチャーの真の醍醐味~

大手企業のような顧客基盤や、

ビジネスのワークフローが整いきっていないベンチャー企業は、

相対的にタスクが多くなる。

大手企業であればアシスタントがやるようなことも、

派遣さんやアルバイトさんがやるようなことも、

個人でたくさんこなさなければならない現実がある。

加えて我々のように成長を標榜する企業は、

営業時間はお客様のためにめいっぱい使うべしととらえており、

場所やスタイルは問わないものの業務に費やす時間は総じて長い。

これは否定できない事実。。

ただそれは、

程度の差こそあれどこのベンチャー企業も同じ。

ではなぜあえてベンチャー企業を選ぶのか。

それは、

大手企業では手に入らない“何か”が手に入るから

に他ならない。

ただ、

強烈にその“何か”を手に入れようと具体的にイメージし、

努力を継続しているビジネスマンは案外少ないのではないかと思う。

知らず知らずの内に日常に慣れ、

「これって非効率だよなー」なんて思っているのに変えることもせず、

変え“られる”ことさえも忘れてしまっている。

月曜日、そんな話をした。

ベンチャーの醍醐味とは、

大手企業では手に入らない“何か”を手に入れられることだと。

その“何か”とは、

大手企業では手に入らない昇格スピードかもしれない。

上場企業183社の昇格スピードを調べた資料によれば、

係長になれる平均年齢が、

なんと39.6歳。。

課長が45.1歳、部長が50.7歳だという。

伊藤忠から転籍してきてくれたメンバーによれば、

係長が40歳で、部下数がやっと6・7名とのこと。。。

申し訳ないが、ワクワクしない。

価値観は様々でいいけれど、

「20代で早々にマネジメント、


30代で課長はおろか経営サイドに加わる!」

なんてキャリアを手に入れてこそ、

ベンチャー企業はおもしろいのであって、

38歳でやっと課長になっていては、

それまでの苦労が報われない。

その“何か”とは、

大手企業では手に入らない年収かもしれない。

こちらも上場企業245社の賃金調査資料によれば、

1年間の平均昇給額は、

なんと月給5752円とのことだ。。

ただし、ずっと上がり続ける。

でもそんな仕組み、

全然ワクワクしない。

使い古された表現だけど、

「20代で年収700万円、年収1000万円!30代で2000万円!」

なんて報酬を手に入れてこそ、

ベンチャー企業はおもしろいのであって、

30歳で350万円とか37歳で470万円とかでは、

競争が少ない大手企業の方が良かったのではないかとなる。

もちろん色々な意見は見方はあると思う。

役職や年収といった分かりやすい月並みな例を挙げたけれど、

その“何か”とは、

例えば、

事業の仕組みを創ることに意見することかもしれないし、

1年目から新規事業に首を突っ込ませてもらうことかもしれないし、

世の中にないサービスを生み出し圧倒的な名声を手に入れることかもしれないし、

抜擢されて先輩を追い抜いて自信をつけることかもしれないし、

自社サービスの料金プランを変えることを提案することかもしれないし、

他部署の業務フローに口を出し効率をカイゼンし、


「あの成果は俺のおかげだな。フフ。」と悦に入ることかもしれないし、

ノリで社長を誘って、

スポーツバーで観戦をしながら社長と一緒に夢を語ることかもしれないし、

私服で会社に来て、たまにカフェで仕事をすることかもしれないし、

オフィスでビールを飲みながら仕事をすることかもしれないし、

会社を上場させてストックオプションを行使したり、


「オレ、社員番号○○番なんだよ」って自慢することかもしれないし、

1年に何回も海外に旅行に行くことかもしれない。

日常の中に大手企業では手に入らない“何か”は転がっており、

それらを貪欲に取りに行かなければ、

それまでの過程は単なる苦役でしかなくなる。

日々本当に努力を重ねてくれていると思っているし、

メンバー自身のためにも、

その“何か”を掴み取ってもらいたい。

全ては大手企業では手に入らない“何か”を、


手に入れてこそ報われる。

もう一度書く。

手に入れてこそ

だ。

その“何か”は人それぞれの価値観があっていい。

とにかく具体的にイメージし、

自ら捕らえ、

絶対に手に入れてやるという執念を持ってほしい。

この文章を書いている今、

オフィスには、

何人ものメンバーがギャーギャー言いながら業務に邁進している。

長くやることを推奨しているわけではないけれど、

本当に誠実だし、努力家だし、真面目で一生懸命な仲間達だ。

まだまだ弱小ながらベンチャーを経営するものとして、

おバカでやんちゃで愛すべきメンバー達全員に、

それぞれの“何か”を手に入れてもらいたいと真剣に願っている。

そして、

自分自身のプライドにかけて、

手に入れさせないと経営の負けだと思っている。

一度しかない人生、

共にベンチャーの醍醐味を、

味わい尽くすのだ。

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創業の地に『新橋』を選んだ理由。

2008年夏。

丸6年お世話になった前職から独立することが決まった時、

どんな事業をやるかよりも先に決めていたことが3つある。

1つ目は、

『何をやるかよりも、


有能な人材が磁石のように引き寄せられる魅力的な組織を創ろう』

ということ。

2つ目は、

『やるからには世界で勝負しよう』

ということ。

そして3つ目は、

『創業の地は、“新橋”にしよう』

ということ。

3つ目の理由はただ一つ。

“株式会社リクルートという会社の創業の地”

だったから。

ただそれだけ。

金曜日。

お会いしたことがあるわけでもなく、

リクルート社員だったわけでもないが、

もっとも尊敬し、

もっとも真似をしようと試み、

もっとも勉強させて頂いた偉大な経営者、

江副浩正氏が逝去された。

これぞまさしく、

一つの時代の変わり目なのだと思う。

江副さんが築き上げたリクルートという企業とその文化は、

他の会社のそれとは意味合いが違う。

多くの企業は、

「サービス」

を生み出したが、

江副さんは、

「サービスを生み出す“リクルートという文化と遺伝子”」

を生み出した。

前者は時の流れとともに朽ちていくが、

後者は朽ち果てることはない。

歌舞伎や能、書道や武道がそうであるように、

人類が滅びない限り、

時には昇華し続け、

色褪せることなく語り継がれるのだ。

そんな組織を後世に残したいと思う。

僕自身、

大企業をゼロから創造することを本気で目指している以上、

ゼロから出発し大企業へと変貌を遂げた事例は幾つも読み漁ってきた。

三菱財閥、三井財閥、住友財閥、安田財閥、伊藤忠財閥、

トヨタ、松下、ソニー、ホンダ、シャープ、セイコー、

オークラ、ヤマト、ソフトバンク、ユニクロ、セコム、HIS・・・。

そこでの気付きを集めて創り上げた弊社の経営の指針は、

結果としてその多くを“リクルート江副式”から真似させて頂いた。

とにかくどんなサービスを生み出すかよりも


まず企業文化と人材。


事業はそこに集ったメンバーで創り上げる


という指針は崩さず、


有能な人材が集まる場所、


その人材の能力を引き出す組織文化を創造することを優先する。

どんな表現を使っても陳腐になる。

とにかく実践あるのみだ。

「ビルゲイツ前、ビルゲイツ後」「Google前、Google後」という表現があるが、

僕はきっと、

『江副浩正前、江副浩正後』

と言われるくらいに、

歴史が江副浩正氏の功績を見直す日が来ると思っている。

リクルートの上場を見ずに逝去されたあたりが、

江副さんらしいのかもしれない。

おもろい組織を創ります。

ありがとうございました。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

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目標を定めなければ毎秒ミスを犯しているのと同じ

金曜日の日中、

とあるメンバーのタスク漏れが発覚し、

夕方に思いつきでMtgを開いた。

内容は、

「残タスク確認Mtg(仮)」



高速でタスクを処理し、返し、新たに受け取っていると、

どうしても抜け漏れが発生してしまうのが世の常。

その都度仕組みだツールだとぎゃーぎゃー言うわけだけど、

最後は個人の能力に委ねるしかない。

その属人性を少しでも排除したいというのは切なる願いだけれど、

難しいのでみんなでお互いの残タスクをリアルにチェックし合ってみた。

Mtgの主旨的には残念ながら、

「僕がお願いしていたあれは?」等の抜け漏れはほとんどなく、

違いを感じたのは、

・ルーティンの管理の仕方

・誰かの“待ち状態にあるタスク”の管理の仕方

の2つで、

特に2つ目の“待ち状態にあるタスク”については、

管理をしきれていないがために、

確認のアクションが取れていない

もしくは遅いメンバーがいることに気付いた。

これだけでも収穫。

若いメンバーを中心に大量のタスクをこなしていく弊社では、

①漏れなく被りなく認識すること

 (責任者と協力者の発想)


②優先順位をつけ間違えないこと

 (ホウ・レン・ソウの徹底)


③高速で終わらせること

 (ボールを持ち続けない)


④上質な仕事をすること

 (後工程はお客様の精神)


⑤自ら増やしに行くこと

 (成功者の発想)

の5点を声高に叫び、

個人の生涯年収に相関性があるように

「企業の業績も全メンバーがこなしたタスクの量×質だよ!」


と、ことあるごとに発信している。

同じ24時間365日なのに、

年収200万円代のビジネスマンと圧倒的富裕層の差が生まれるのは、

生まれてから今日まで、

毎日毎分毎秒、幾多の意思決定やタスク管理をする中で、

毎日毎分毎秒、ミスジャッジをしているかナイスジャッジをしているかの、

「違いの結果の総和」なのだと思う。

本を読むというタスクを作り実行するか、

サッカーをするというタスクを作り実行するか、

A君と遊んで馬鹿話するか、

B君と遊んで趣味の話をするか、

右に行くか、左に行くか、

今起きるか、後10分と二度寝するか、

その連続の中で結果が変わり、影響され、情報を得、判断し、道が決まり、

それぞれの皆今の人生、ポジションを歩んでいる。

大げさだけど、

タスク管理とはそれくらいのものだと思うし、

人生そのものだと思う。

人生を無為にしないためにも、

“どこへ向かいたいのか”

という長期の目標設定は欠かせない。

メンバー一人一人ととんでもない高みを目指す上で、

タスク管理の重要性の教育とそもそもの個人目標の共有には、

時間を割いていきたい。

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神様は見ている

全国的には全く有名ではないけれど、

父のお気に入りの画家であった古川道泰さんの

『神様が見ている』

という油絵が好きだった。

ずっと実家に飾ってあった絵は別のものだったのに、

一度だけアトリエにお邪魔したときに見たその絵とその言葉に、

強烈に惹かれたのを覚えている。

今週、

そのことをふと思い出した出来事があった。

きっかけはネットのニュース。

全国高校サッカーで、

石川県の星陵高校が準決勝に進出との記事。

その中で、

星陵高校の選手たちが、

ことあるごとに“(日本代表の)本田選手の星陵高校”と言われ続け、

“本田選手以来の快挙”と比較され続けてきたことが悔しく、

絶対に4強に勝ち上がって優勝までいきたいとあった。

その記事を読んだときは、

「なるほどなぁ、戦っているのは自分たちだから悔しいよなぁ」

くらいに思っていた。

ただその後にテレビで特集番組を見ていて驚いた。

準決勝に進出した4校を取り上げていた中での星陵高校の場面で、

4強進出を決めた直後の彼らのロッカールームが映し出された。

選手が口々に言う、

「よし、本田に並んだ!」「本田抜くぞ!」

と。

「えっ?」と思った。

誰も「さん」も「選手」もつけずに呼び捨てなのだ。

確かに「超えたくて超えたくてエネルギーに換えてきた」のだと思う。

きっと比較され続けてずっと悔しかったのだと思う。

ただ、

敬意や感謝心を失ってはいけないし、

そういった時にこそ本性が出るから自制して欲しかった。

「指導者は何をやっている」と怒りも生まれてきた。

僕にはその言い方から、

敬意を失っているどころか敵意を感じた。

「アイツの記録なんかに絶対負けないからな」という、

負のエネルギーを。

その時に、

「目線がそこなら絶対に優勝はしないだろうな」

と思った。

そして、星陵高校は準決勝で敗退した。

以前フェイスブックにも投稿した下記の記事のことも思い出した。

帝京大選手に「5流大学!」「クロンボ!」早大ラガーマンの誇りと品格どこへ行った

> コラムによると、

> 早大選手は「5流大学!」と帝京大側にヤジを飛ばしたほか、

> 真っ黒に日焼けした帝京大選手に「クロンボ!」と叫んだ。

> また、帝京のキャプテンが試合後、早大ベンチにあいさつに行くと、

> 早大のコーチは「あいさつなどいらない」と追い払ったという。

> 試合は、0対43で帝京に大敗していた。

この記事の真偽は定かではないけれど、

お正月の早稲田VS帝京も帝京の圧勝だった。

勝負の世界だからそんなことではなく、

単純な実力差が主因なのは当然のこと。

ただ、なんというか、

こういうことって蔑ろにしてはいけないんじゃないかと、

ずっと思ってやってきた。

先の星陵高校のケースも、

選手がまだ未熟なのはしょうがない。

問題なのはそういった言動を看過してきたコーチや指導者だと思う。

小さいながらも組織を預かる者として、

こういった事例を反面教師にしなくてはいけないと常々思う。

まだまだ全く何もできていないけれど、

前職でもある部署を新たにマネジメントさせてもらうことになった際に、

その部署で蔓延していた社内用語を即刻禁止にしたことがある。

聞く人が聞けば、

誤解を招く以上に、不適切な言葉だったからだ。

星陵高校のケースは電波を通じて知るところとなった訳だけど、

チーム内や社内で話している分にはわからないのかもしれない。

ただ、

『神様が見ている』

と僕は思う。

そういった言動が蔓延しているチームは、

絶対に一定以上の世界には到達できないと思う。

今思えば、

自分のこれまでの行動の源泉にその思想があった気がする。

「きっと神様は見てくれている」

そう思って、

大したことはないけれど、

それなりの努力をしてきた。

逆に苦境やピンチが訪れるたびに、

それまでの自分の行動を恥じ、

「あぁ、やっぱり神様はみているなぁ」と、

妙に納得できたことが多かった。

誰に見られるとか聞かれるとかではなく、

日常の何気ない言葉遣いに注意し、

口には出さなくとも、

未熟さゆえに心の中に生まれてしまう負の感情を、

とにかくコントロールしていきたい。

そういう自分でいたい。

まだまだ未熟だけれど、

真っ直ぐに努力を続けていきたいと思う。

神様は、

きっと見ているから。

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気づく⇒アクションする⇒アクションの質を高める

何かしら指摘をする際、

それが、

気づけないことへの指摘

なのか、

アクションしていないことへの指摘

なのか、

そのアクションの中身に対する指摘


が大切で、

最近は、

そのどれなのかについて教えるようにしている。

無論、気づけないことが一番レベルが低い訳だけど、

メンバーと話していると、

そのメカニズムもよくわかっていないケースに出くわす。

例えば・・・

と、具体的なケースを書こうと思ったけど、

師走は何かと忙しいのでこの辺で。

できれば、

そのアクションの中身、質についての指摘や議論が増えるようにしたい。

関係ないけど、

今日打ち合わせさせて頂いた方もブログ経由で偶然知り合えた方で、

今だもってブログのパワーを感じる。

やっぱりがんばって更新していこう。

12月も実質折り返し。

大台突破に向けて、

やるしかないメラメラ

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シビれるような毎日を

毎日毎日何かしらの課題と向き合い、

メンバーの成長や自分の力不足を感じたりするけれど、

悩みの質は明らかに高度化しており、

僅かながらも自分の成長を感じる。

会社を切り盛りされている方々には共感頂けるのではないかと思うが、

毎日毎日何かしら二律背反する事象の意思決定をしていると、

ごく稀に体の内側から、

ぐわぁぁーーーーっと良くわからないエネルギーが沸いてくる瞬間がある。

何と言うかドラゴンボールのスカウターで計ったら、

“戦闘能力”の数値が飛躍的に上がる感じと言うか、

テンションとも違う、

ほとばしるパワーが沸いてくる感覚がある。

それで別に難しい課題が解決したり、

前に進んだりすることはないのだけどww、

「お、これは何かのメッセージか?」

とか勝手にうれしくなったりする。

最近は、

なぜかその機会が多い気がする。

昨日も素敵な出逢いがあり、

1名、ヴァンテージにお誘いした。

7月末に15名だった正社員は現在19名になり、

12月頭に21名になり、1月に22名。

半年で人件費が1.5倍ガーン

4月には新卒第4期生が4名加わってくれて、

最低でも正社員が26名になる。

その頃にはオフィスには40名程度。

強く飛躍的に組織を伸ばされている方からすれば小さな悩みだけど、

なかなかシビれる感じになってきた。

悩みというものは、

その人のレベルに合わせてやってくると聞く。

難しい判断が必要なとき、

いつも、

“これは己の成長機会”

と思ってきた。

毎度毎度自分と向き合い、

『お前は何がしたいのだ』と問いかけ続け、

それこそ心を整え、

判断する。

恐怖に押しつぶされそうにもなるけれど、

そんな時が、

実は一番うれしい。

これからも複雑で難解な課題が頻発するのだろうけど、

たどり着きたい世界を思い描きながら、

リスクをとっていきたい。

熱中したり没頭することが減った現代と言われるけれど、

そんなことはお構いなし。

いざ、シビれるような毎日をメラメラ

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不言実行よりも予告ホームラン

やっぱり、

不言実行もいいけど、

予告ホームラン


の方がかっこいい。

よりそんな企業文化にしていく。

と言うことで、

ヴァンテージは今期末である来年の7月末までに、

正社員30名


従業員45名


売上昨年対比200%


平均給与15%UP


’14新卒採用10名の内定承諾

を達成、実現することをここに宣言し、

(既に共有済みですが)

メンバーへの公約とします。

主力の2つの事業ドメインで、

これまで既に700社以上のお客様からご契約を頂いている。

気を引き締めて努力を重ね、

日々とにかくカイゼンを重ね、

粛々と邁進しよう。

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シンプル志向


今日、全メンバーに、

「捨てよう」

とメールを投げた。

「溜まっている資料も溜まっているタスクも、

きっとそれは優先度も重要度も高くないから溜まっているのだから、

一回捨てようよ」と。

個人的に捨てることが好きだ。

捨てればまた新しい何かが入ってくると本気で思っている。

でもまだ足りない。

僕の自宅を知っている人は、

みな「モノがない」「生活感がない」と言う。

たしかに、24~26歳辺りで大体買い揃えてからというもの、

幸いどれも全然だめにならないのもあって、

この6・7年、大きな買い物はしていない。

(なのでその間の3回くらいの引越しもいつも同じ料金ww)

車もマンションも興味もない。

オフィスにもなるべく余計な“大きな”モノを置かない主義。

一般企業に大量に置かれている書棚やキャビネも、

契約書類等々の紙の資料を入れる鍵付きの棚が1つあるだけ。

(まぁ、まだその程度のお取引しかないとも言えるあせる

あとは全てデータ化済み。

メンバーに対しても、

私物を入れるボックスを用意しているだけで、

一般企業にある個人ごとのキャビネットはナシ。

移転したら買ってあげようかとも思ったけど、

特に不満の声もない(はず)。

とにかく不要なモノを増やしたくないのである。

(結果、この前のオフィス移転の引越し代も、まさかの10うん万円叫び

日々の業務の中で生まれる資料等も、

基本は「PDF化」するか「捨てる」かを求めている。

「シンプル志向」

この思考は、

昔からすごく大切にしてきている。

今日読んだこちら、

僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書)/アスキー・メディアワークス
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にも書かれていたけど、

アップルが瀕死だった1994年~1996年ごろは、

社内に350個ものプロジェクトが存在していたという。

それらをアメリオCEOが50個までに減らし、

それを復帰したジョブズが更に10個までに絞ったことは有名な話。

(この時のアップルは従業員は9000人で、商品がわずか3つ。

そこからiMacが生まれたという。)

2011年時点で従業員が6万人いるアップルは、

アメリカ国内に1つしか関連会社を持っていないのに対し、

ソニーは43社(著作より)。

商品ラインナップも、

アップルは12ビックリマークしかないのに対し、

ソニーは123種類(著作より)

12種類の商品で6万人を雇用しているのもすごいけど、

それだけシンプルにして、

世界中の叡智を結集させれば、

それは素晴らしいクオリティの製品もできあがるわな~という感じ。

これが全ての答えではないけれど、

学ぶ点満載。

そのアップルのシニアマネージャーでさえ、

「整理整頓委員会を作り、月に1回程度、各自の机や作業場をチェックさせ、

整理整頓ランキングを壁に張り出すよう指示しました。」

「米国本社に移った後も、部署が変わる度に必ず整理整頓から手をつけました。

一番極端な変化があったところでは、

部署の生産性が1年ほどで約3倍にもアップしました」(著作より)

とある。

『経営にウルトラCは無い』

と常々考えているけれど、

やっぱりウルトラCなんてないのだと実感。

と言うことで、

明日から更に資料とタスクを捨てる。

絞って絞って、

本質的な部分に集中して加速させる。

そんな決意の3連休の〆。

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欲の研究

最近のテーマ。

マネジメントをより機能させるために、

“欲”についてとにかく考えている。

成功者と欲にはどんな関係があるのか

どうやったら欲が大きくなるのか

欲の薄いメンバーはなぜ薄いのか

欲が薄いけどスキルがあるメンバーと、

スキルはまだ物足りないけど欲深いメンバー、

どっちを重用していくべきか

欲がありそれが達成されると思い込んでいるメンバーに

どう気付かせるか

欲を満たすために強烈に意識させるためにはどうすればいいか

欲が強い人に共通する習慣は無いか

欲が強い人と素直な人との関係性はないか

学習欲求と欲の関係

欲を口に出すことの効果は

欲を他人に公開することのメリットデメリット

などなど、

気持ち悪いくらい色々考えている。

色んな書物を読んでいて感じるのは、

大きなコトを為した傑物や、

多くの人々を率いた英傑はいずれも、

強い“欲”を持っていたようだから、

成功と欲には強い相関性があるのだと思う。

まぁ、当たり前だけど。

それゆえに、

組織のマネジメントや業績にも、

個々人の欲は大いに関係してくると思う。

同じ商材を提供する同じ100人の組織でも、

欲の薄いふわっとしたメンバーが100人の会社と、

僕はいつまでに絶対にこうなる!

と強い意志を持ったメンバーが100人の会社では、

業績が同じはずがない。

全員が強烈な欲を持つ必要はないのかもしれないが、

やっぱりそれなりに強い欲を持っていてくれた方が刺激になるし、

“こうなりたい”というセルフイメージがないままに、

無為に過ごす日々ほどもったいないものはないと思っている。

ということで、

最近メンバーと飲むときは、

大体こっち系の話題。

「で、○○は今何がほしいの?」

「いつまでにどうなりたいと思ってるんだっけ?」

と聞いて、

「何で?」

とか

「それ本気?」

とか掘り下げてみる。

マネージャー陣と飲むときは、

「メンバーの欲求を積極的に聞いていくマネージャーになろう」

と話すようにしている。

そして、

「聞いた以上マネージャーである自分のタスクに入れて、

全力でそれを達成させて上げようよ。

その欲求とメンバーの現状のスキルとのギャップが大きければ、

導き方が厳しくなるのは当然だし、

それでも本人が望むのであれば徹底的に指導、管理することが、

本当の“優しさ”。

愛情の反対は憎しみじゃない。無関心だよ。」

と、

相も変わらず、

暑苦しいことを言い続けている。

そんな中でわかってきたのは、

みんな聞けば“大体それなりの欲を持っている”

ということ。

ただ、

・不明確で期限もない


・毎日強烈にそれをイメージしていない


・欲を口に出したり人に話すことに対する抵抗が大きい


・漠然ときっと実現する、手に入る、叶うと潜在的に思っている

という4つのことがわかってきた。

ということで最近のテーマは、

欲の研究から一歩進んで、

この4つをメンバーの個別に手を打っていくこと。

これが中々しんどいし、

単純に大きなコトを言われても、

“覚悟”が備わっていないケースが圧倒的で、

ちゃんと理解をさせるための時間がまたかかる。

でも、

せっかくだから一緒にたどり着きたい。

そんな毎日を送っています。

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情報弱者と生きるセンス。

先日、

とあるクライアントと“学歴”の話になった。

僕自身、

採用やマネジメントをする上で、

“学歴”については以下のように捉えている。

学歴そのもの意味は薄れきているけど、

・目標の達成のために、

周囲に惑わされず努力ができるかどうかの判断材料


・「これは大切だよ」と先生に言われたことを

きちんと実行に移す素直さを図る判断材料


・先天的な記憶力の判断材料


・相対的な評価に対してどう行動するタイプかの、

価値観の判断材料


・成功体験の有無と失敗体験対する免疫、

ストレス耐性、行動特性の確認材料

としては、

一定の活用価値はある。

いずれにしても、

先天的な才能か努力をしなければ得られないものである以上、

無価値とは思わない。

しがない私立大卒の自分が言うことではないけれど、

同じ慶応大学卒でも、

明治・中央レベルの人が努力して慶応大学合格を勝ち取ったケースと、

東大しか考えておらず、

1浪して2回東大に挑戦してだめで慶応というタイプとでは、

色々考え方が違うので、

慶応大学卒という事実だけでは前述の一部しか判断しない。

最近、

その学歴以上に重要視している指標がある。

それは、

『情報の取得センス』

である。

これは学歴のようにある種の定量指標とはいかないが、

できることなら何級とか付けたいところ(笑)

これだけ情報が溢れかえる世界になり、

いわゆる“情報弱者”はあらゆる面で損を蒙り、

有限の時間の中で敗者へと確実に追いやられると考えている。

言い方を変えるなら

『生きるセンス。』



これは、

本当に重要な指標だと最近特に思う。

現に中卒でも高卒でも、

大卒よりもよっぽど大成されている方は大勢いるし

傍目に見てもとってもまじめにコツコツ生きている人でも、

経済的に飛躍的に満たされることも無く、

ずっと慎ましやかに生活をされている方もこれまた大勢いる。

少し古い記事になるけど、

孫さんのこのアプローチが好きだ。

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120711_546153.html

>同氏の考える情報化社会に立ち向かう姿勢を説明する内容となっていた。

>孫氏は、

>「生きていくため、食っていくためではむなしい。何のための力か。

>正義無き力は世の中の害かもしれず、力なき正義は無力。

>正しい義のために命をかけ、正しい義を為すために、

>情報武装という現代の武器を持ち、競争力を取り戻す。

>高い人件費、減少する人口、老齢化した社会、

>成長を失った20年となっているが、もう一度競争力を取り戻し、

>世界の企業と戦っていければ、国民、家族に幸せや豊かさを提供できる」

>さらに、冒頭に手を挙げさせたことに触れて、

>「なんのために情報武装するのか。

>武士は1m以内に両刀を置いていた。24時間戦える状況を作っていた」

>と語り、

>「9時~18時まで仕事するだけではもはや戦えない。

>効率が上がれば空いた時間は余暇に使える。家族との団らんに使える」とした。

全く同感。

これからの時代、

『情報弱者』は完全に置いていかれるし、

残念ではあるけれど、

効率や合理性がより求められる時代に進んでいく中で、

勝者になる確率は低いと見る。

社内でも最近この手の話題を上げることを増やし、

『ジョーシキ検定』なるものも、

試験的に導入し始めたが、

学歴とはまた違い、

色々と見えるものである。

なんであろうと情報収集能力が身につけていった方が、

確実に幸福に近づけると思っており、

手段は何でも良くて、

「情報の無い君は既にかなり不利だよ」


「危機感を持ったほうがいいよ」

と伝えていくつもり。

情報をうまく活用できる、

“生きるセンス”のある強いメンバーを、

ごっそり集めたいところだ*カオ

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