スピードはクオリティだ~巧遅は拙速に如かず~

新卒でベンチャーに入り、

繰り返し言われ、

今も自社の行動規範にしている言葉がある。

それは、

『スピードはクオリティだ』

大好きな言葉だ。

今週の後半の出来事を2つ。

木曜日。

某セクションの進捗が芳しくなく、

(遅くに悪いなと思いつつ・・・)

当該セクションの2人のマネージャーに

「各KPIののQonQの比較、月次推移を調べ、

原因とギャップ理由等を本日中にリポートしてほしい」

とメール。

時間は確か19時ごろ。

オフィスを出る直前、

前職から常に一緒に仕事をしてきた別のマネージャーKに遭遇したので、

「そうだ!」と思いつき全く同じ依頼をしてみる。

結果、、、

古株Kからメールが届いたのは21時過ぎ。

別の作業中に依頼したので、

時間にして1時間半くらいだろうか。

内容は、

ギャップが大きい某項目の原因の分布が分からないものの、

知りたかったことは8割がた網羅されており、

ミスジャッジを誘発し得るを異常値には個別の説明も書き添えられている。

Kなりの分析もしっかりと書き添えられていたため、

22時過ぎにはi-Phoneで見ながら判断作業に入ることができた。

一方で、

2名の当該マネージャーがリポートを提出してきたのは翌朝。

過去の原因の部分に抜け漏れが多く、

遅くまで頑張ってくれたみたいだ。

内容は確かにKの資料以上。

非常に見やすく、

Kの資料にはなかった某項目の原因が、

詳細にパーセンテージで表現されていた。

2つの資料を見た僕は、

Kの資料をベースに一つの判断を下した。

別件で1日前の水曜日。

また別セクションの某チームのパフォーマンスが気になり、

そのセクションの3年目のマネージャーに、

「□□チームのコストパフォーマンスを日次でリポートして。

できれば○○~○○と比較してあるといいなー」

的な依頼を出す。

期限は敢えて書かない。

翌日木曜日、、、レスがない。

金曜日、、、待ちきれなかったので、

答えを待たずに自分で軽く調べ、

人員の再編成をその場で指示。

同時にそのマネージャーを呼び、

「仕事が遅すぎる。

なぜその指示を出されたのかを瞬時に考え、

6割でも5割でもいいから意見を出しなさい。

完璧でも遅ければ価値はない。

巧遅は拙速に如かずだ。

お互いストレスのない仕事をしよう。」

と指導し、

前述の2人のマネージャーと古株Kの対応の違いを説明した。

試すような指示ばかりをしている自分が嫌になる時もあるけれど、

判断力という“打率”を上げるべく、

徹底的に指導していくと決めて1年。

判断を求められる“打席”に立ち続けているマネージャーたちは、

着実にスキルを身に着けていると自負している。

もちろんお互いまだまだだが、

事象を目の前にした時に、

どの情報を抜き出し、利用し、判断すればいいか、

全てがトレードオフであることを前提に、

ジャッジするクセが付き始めている。

次はスピードだ。

5時間10時間かけても価値がないものは価値がない。

多少荒くても、多少雑でも、価値があるものは価値がある。

ビジネスはどこまでいっても結果であり、

結果=利潤とするのであれば、

結果が出せない組織は不幸になるだけ。

結果を出すにはスピードが要る。

スピードがあれば人よりも多めにやり直せる。

何度もメンバーに言い続ける。

スピードはクオリティだぜ。

ちんたらやってる余裕なんてないんだから、

拙速で行こうぜ!

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ニッチに逃げない

とかくベンチャーはニッチに逃げがちだと思う。

と、

偉そうに書き出してみたのも、

自分を追い込むため。

前回のエントリー同様、

ベンチャー企業で新しい事業や新しいサービスを考える時、

誰かが何か意見を出すと、

二言目には、

「それ、もう○○さんとこやってるよね」

「新規性、ないじゃん」

「いや、普通だし。」

「う~ん。□□と代わり映えしないよね」

「ベタでしょ」

と、総突っ込みに合うことがしばしば。

それが行き過ぎてよく陥るのが、

「他がやっていないことしかダメ」

という気運から生まれた、

「意味不明なサービス」

「色々全部盛りでよく分からんポンコツサービス」

たち。

これもあるあるガーン

昨日流れてきたこちらの記事

スマホUI考(番外編)

顧客やユーザーの要望に全て対応すると、アプリは99%破綻する

に書かれていることも、

本当にあるあるだ。

このマインド自体がいけないのかもしれないが、

我々のようなまだ足元よちよちのベンチャーは、

順番を間違えてはいけない。

セカイの価値観をぶっ壊すような、

エポックメイキングなサービスを生み出したいと強く願いつつも、

ミッションを達成させるためには着実に勝っていくことも必要。

その立場を忘れず、

多少時間がかかろうとも丁寧に振り返りながら、

確実に目の前の一戦に勝利せねばならない。

次のサービスも、

きちんと市場があり成長しているど真ん中でやる

ニッチには、逃げないかお

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