戦闘体制は整った

2015年が終わる。

数年ぶりの「大吉」で始まった2015年は、
終わってみれば、「大吉」だったのだと思う。

目の前を通過した事象だけを切り取れば、
うまくいかないこと、悔しいこともあったけれど、
「禍福はあざなえる縄のごとし」とはよく言ったもので、
結果的にそれでよかったことが大半であり、
新たな気付きや出逢い、
新しいパワーの成長もセットで舞い込んできて、
本当に力強く進化出来た1年となった。

ヴァンテージメンバー、本当にありがとうにひひ

事業で言えば、
年始早々200坪のオフィスに移転し、
売上も10億を超え、従業員も75名に増えた。
達成旅行で3度目の全社員タイ旅行、2度目の全社員ハワイ旅行にも行くことが出来た。

しかしながら上記のように一見すれば順調そうに見える組織も、
創業来7年間で11名しか離職がなかった中で、
実に10名以上のメンバーとの別れを経験することになった。

理由は明確に「競争文化を着実に推し進めた結果」であり、
これまで以上に一人ひとりに「要求した結果」だ。

途中、海に向かって叫びたくなるシーンが無かったかと言われれば嘘になるけれど、
我々が目指す「頂」に生きている内に到達するためには致し方無いと思っている。

結果、売上は毎月伸び、大変ありがたいことに最高を更新し続けている。
お取引先も下記最高になり、
第8期上半期の利益も過去最高の額になることが確定している。

メンバーの熱量も見る限り面倒くさいくらい上がり続けているし、
経営とは本当に奥が深い。

文字通り一人あたり生産性は向上し、
年末の社員総会でも、
40%以上のメンバーの昇給を発表することが出来た。

密かに意識している平均給与水準も、
平均年齢27歳の現フェーズでは超えておきたい年収500万超えがもう目の前だと思う。
(理想はもちろん全然もっともっと上)

前述のような別れがあれば出逢いもある。

今まで出会うことが出来なかった外資コンサルからSが加入し、
上場企業での経理財務経験、
直近ではM&Aの実務経験も有するKさんも加わってくれた。
明らかに今までの中途採用とは毛並みが変わり、
目下の態勢は整った。

そのSにもフルコミットしてもらう新サービスの開発も順調に進み、
2016年の春先のローンチが現実味を帯びてきた。
その投資額もまだまだ弱小ながら、
過去もっとも突っ込んだサービスの4倍の資金を調達した。

ベンチャー企業何て1年でいくらでも変えられる。
もう徹底的にやるだけだ。

個人的にも本当に素敵な妻と巡り合って1年、
ついに待望のベイビーに恵まれることができた。

今も隣で寝るか、おっぱいを飲むか、
泣くか、ジタバタするかしかできない愛娘を見ながら、
やはり自分たちの将来を託す未来の子どもたちのために、
社会全体を俯瞰し、
高い視座で社会に貢献し続けなければならないと思ったし、
その牽引役となれるような付加価値、
サービス、人材を次々と創出し続ける企業グループを創り上げることこそが、
自分自身が熱狂できることなのだと再確認できた。

おかげさまで健康で、
家族と笑って過ごせることに心から感謝したい。

世の中は安倍政権の強いリーダーシップで総じて前向きなエネルギーに溢れ、
小さな問題を除けば、
ビジネスにおいて戦う土壌を整えてもらえていると感じている。

ネット業界界隈も活況な状況が続く一方、
本質を追求しきれていないサービス、
地力がない中で実力以上の拡大を急いでしまった企業はしっかりと衰退し始め、
情報の拡散スピード、増加ペースが止まらないことで、
ユーザーの飽きるスピードも格段に上がってきている。
2016年はネガティブなニュースの登場頻度が上がるに違いない。

その中で“本物”になることができるか。
きちんとマーケットに『宣戦布告』ができるか、
そんな試験を受ける1年になる。

4月にはまた9名の志ある仲間が加わる。
従業員も年の途中には100名を超えることになるだろう。

さぁ、戦闘準備は整った。

最高の仲間と、最高の1年にする。

追記:
みなさん、是非、良い新年をお迎え下さいませ。

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「人が足りない」時こそチャンス

先週FBのタイムラインにサイバーエージェントの役員の方のブログが流れてきて、
多少論点が違うものの、我が意を得た気持ちになった。

調子が悪くなると人を増やしたくなる話

先に補足するけれど、
もちろん適正なリソースというものはあるし、
こちらのブログの例で言えばサッカーは10人、9人だと機能として足りない。

僕が言いたいことは、

「まずどっちの発想からスタートするか」

ということ。

「リソースが足りないので人を増やして下さい」
という思考からスタートするのか、

「どうやったら今のリソースで回せる(より付加価値を出せる)ようになるだろう」
「いい機会だから業務の棚卸しをしてみよう。無駄があるかもしれない。」
という思考からスタートするのか、

これはマネージャーとっても、
その管掌下で働く社員にとっても重要な違いを生む。

こういう議論をすると、
なぜか、

「社員に無理をさせていて、大事にしていない」
「残業を強いていて、ひどい」

といったことを言う(感じる)人が出てくる。

(繰り返すけれど、適性なリソースというものはある前提)

これに関しては言えば、
まず、

「人を増やすことは簡単」

だ。募集すればいい。

ただ、本当にそれで良いの?と問いたい。

論点をお給料に移すと、
多くのビジネスパーソンはお給料を上げたいと思っていると思う。

多くの経営者、マネージャーもまた、
仲間のお給料を上げたいと願っていると思う。

そのお給与。
お給料というものは、
どこまでいっても“一人あたり生産性(付加価値)”からしか支払われない。
これは変えられない。

ということは、
みんなの希望を叶えるためには、
“一人あたり生産性(付加価値)を上げるしか無い”

つまり、“人を増やすこと”に解決策を求めていては、
一人あたりの生産性があがることはない。

仕事が増えているからこそ足りないと感じわけだから、
リソースが足りない時こそ「給料を上げる」チャンスなのだ。

先ほどの「社員を大事にする」という話で言えば、
一人あたりの生産性を高めること、
即ち、一人あたりの給与水準(生産性)を高めること(育てるということ)こそが、
真に社員を「大事にしている」ことだと思う。

もちろん現場のマネジメントは簡単ではない。

自分も経験があるけれど、
メンバーに上記の意図を理解してもらうことは簡単ではない。
日々の業務負担が、そういった思考、視点を奪うからだ。

それでも本質を伝えることがマネージャーの役割であり、
熱心に伝えて欲しい。
そして、成功体験を積ませて、生産性を高めて、
経営陣にこう言って欲しい。

「これだけのリソース(コスト)でこれだけの付加価値を生み出したので、
メンバーの給料を上げて下さい」

と。

それが出来れば、
メンバーのお給料も、そのマネージャーのお給料も上がるに違いない。

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