求人媒体を眺める3つの理由

先週、今週と続く3連休は、

当初の計画通り、

どこにも行かずにオフィスで一人仕事。

8月にお休みを頂いたし、

今自分がやらなければいけないことを、

とにかく集中して進める必要性を強く感じているから。

未熟なベンチャー企業ゆえに、

やらなければいけないことは多岐にわたるが、

その中でも筆頭に上げられるのは、

やはり、“採用”

我々らしい、

他社とは違う価値を提供するためには、

とにかく採用しかない。

もはや職業病なのだろうけど、

月に何回かは必ず、

転職媒体を眺める。

新人で入った会社が新卒採用の導入支援を生業としていた関係で、

中途採用をしている会社は全て営業対象であり、

転職媒体からリストアップすることは日課だった。

余談だけれど、

それまで求人記事で見たことのない社名が新たに出ると、

GC先輩と競い合うかのようにリストアップして、

3分後には営業電話をかけていた(笑)

管理が杜撰だった当時は、

同じ会社に二人で営業電話をかけてしまうこともしばしばあせる

たっだその勢いがなんだか楽しくて、

ジャンプを奪い合う兄弟のように、

リクルートのビーイングを奪い合った。

2年目の時だったかに、

また別の先輩に素敵な助言をもらった。

「将来起業したいなら、

求人媒体に出ている企業を端から端まで研究するといい。


求人を出せるくらい儲かっている理由を探れば、


社会のニーズがわかる」

聞けば当たり前に聞こえるが、

当時の僕は「なるほど」と思った。

求人媒体を眺める、

2つ目の理由ができた。

新規事業のヒントにしたくて、

リクナビNEXTも、enジャパンも、Find job!も、

時間がありさえすれば眺め、考え続けた。

「一体、この会社は何で稼いでいるのだろう??」

「この企業に出来て、同業他社が出来ない理由は何だろう?」

「こんなに採用を強化して、収益モデルはフローなのに大丈夫?」

と。

そして、

前職で採用の担当を役員を任せてもらってから、

求人媒体をみる理由に3つ目の理由が加わった。

それは、

『その会社の打ち出し方について研究する』

というもの。

採用が経営において最も重要なファクターであることは自明だが、

それに“成功している”と言い切れる企業はほとんどないだろう。

どの企業も、

必死に採用を成功させようと努力をしているに違いない。

その中で、

有料で、限られたスペースで表現する求人媒体というのは、

言いたいことがギュギュギュっと詰まっている。

その企業の『今、伝えたいこと』が詰まっている。

企業の特色がとてもうまく出ている記事もあれば、

「う~ん、もったいないなぁ」という企業もある。

そんな各社の取り組みを見ながら、

「自分の会社だったらどうするか」


「どう打ち出して、どんな人に刺さってほしいか」


「独りよがりになっていないか」


「実力以上の虚飾になっていないか」

そんなことを考える。

ここ最近は、

自社の

・採用ホームページの制作


・採用用のフェイスブックページの制作


・自社ホームページの刷新


・第4期生採用のコンセプトメイク


・第4期生採用の採用手法

について考える時間が増えた。

来週も、

久しぶりのリクナビNEXT出稿。

媒体経由の中途採用の強化を行う。

前回は、

応募が100名を越えたにもかかわらず、

内定を出すことはしなかった。

今回もどれだけ縁に繋がるかわからないけど、

とにかく自分たちの魅力を磨き、

良い縁を全力で掴みに行くだけ。

31歳の自分が言うのはおかしいかもしれないけど、

志のある若者と一緒に仕事ができることを望んでいる。

我々の未来は明るい。

なぜなら、

未来が開けるまで、

我々はあきらめないからかお

誰かが言ってたな。

壁は、

扉だドア

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“あの日”から10年間

そこかしこで報道されているように、

あの日から10年が経過した。

10年間。

日本に生まれ、

特に特定の拠り所をもたない人間がこんなことを書くと、

格好をつけているように思われるかも知れないが、

“あの日”を境に、

人生に向き合う姿勢が大きく変化した。

“あの日”、

僕は友人2人とロサンゼルスにいた。

大学3年の夏の終わり。

目が覚めて、

16日間に及ぶ西海岸旅行の最終日を楽しむべく、

出発の準備をしながら何気なくつけたテレビに、

僕らはかじりついた。

いや、

恥ずかしながら、

テレビを見ながら大騒ぎしていた。

「一体何なんだよ。え~。まぢで~。撮影かなんかじゃないの?」

こんな程度だった。

徐々にえも言われぬ不安がこみ上げてきて、

部屋を飛び出す。

翌朝のフライトに備えて宿泊していた、

LAX近くの小さなモーテルのおじさんが、

神妙な面持ちで答える。

「これからジハード(聖戦)が始まる。

イスラムとの戦争だ。

次はロスかもしれない。

明日のフライト?

しばらく帰れないと思っておいたほうがいい。」

映画でしか聞いたことの無かった言葉を耳にし、

急に怖くなって走って部屋に戻り、

言われたままを友人に伝えた。

(一体これは何なんだ)

長い長い1日だった。

数日後、

LAの空港周辺の厳戒態勢も解かれ、

日本からJALが飛ばしてくれた臨時便に乗ることが出来、

何とか帰国することが出来た。

成田空港での友人たちとの別れも、

一般の大学生の海外旅行帰りのそれとはかけ離れた、

後味の悪いものだったと記憶している。

11日の朝から帰りの機中に至るまで、

僕は考え続けた。

それまでで最も集中していた時間だったかもしれない。

必死に、

これから先をどう生きるかについて考えた。

ニューヨークでもない、

身内が巻き込まれたわけでもない、

ただロサンゼルスという場所であの日を迎えただけなのだが、

自分には、

関係ないことだと思えなかったのだ。

当時は真剣に第3次世界大戦が始まると思ったし、

これで国家という概念が無くなるのかと思った。

国境によってはではなく、

同じ信条を共にする人たちで世界が再構築されるのだと思った。

僕は誰と組むのだろう、

日本は1つのままなのだろうかと、

そんなことまで考えた。

世界史や日本史についてあまりに無知な自分を恥じたのも、

その時が初めてだったと思う。

ただ人は、

自分の想像をはるかに超えた事態に直面したとき、

いろんなものに気づくのかもしれない。

先祖のバトンを受けとった大切な人生を、

どう生ききるかについて、

その時ほど考えたことは無い。

実は、

“あの日”からもう1年前、

僕はNYのワールドトレードセンターに上っている。

ニューヨーク遊学中のことだ。

後で一緒に学校に通っていた友人が教えてくれたのだが、

全く同じ9月11日にも僕らは上っているのだという。

2ヶ月間のニューヨーク旅行の間に3・4回は上ったと思う。

WTCから見渡すマンハッタンは、

それくらい感動的なものだった。

大学2年生の夏、

海外に、

とりわけアメリカに憧れていた僕は、

「将来はニューヨークにオフィスを構えるような会社を創るんだ」と、

何の疑問も持たずに起業を夢見ていた。

その思い出の場所が、

1年後の同じ日に、

映像の中で崩壊した。

それも信じられないきっかけによって。

勝手に未来を重ね合わせていた憧れのアメリカで、

ナルシスティック過ぎるかもしれないが、

「もしかしたら自分の命も・・・」という思いが去来し、

強烈な危機感が芽生えたのかもしれない。

機内食も手をつけずに、

食事用にもらったナプキンの裏に、

頭をよぎったことを書きなぐった。

これから始まる日常に対する得体の知れない焦燥感と、

世界が一瞬にしてひっくり返ってしまう事実に対する虚無感を

必死に打ち消したいからなのか、

1度しかない人生の中で何を成し遂げたいかを、

思いつくままに書き綴った。

帰国後に整理した、

何十項目に及ぶその目標を実現すると心に決め、

1年前まではおぼろげだった“起業”という目標も、

まずは「25歳で事業を興す」という目標に置き換えた。

どこかの啓発本ではないが、

自分の人生を幾つかのステージに分け、

まずは、

次のステージに控える世界への挑戦権として資金と、

その先にある、

場所としての世界に対して影響力を持つための人間力を備えるのだと、

心に決めたのだ。

その日から10年。

自分にとっては特別な9.11から、

10年が経過した。

8月のお盆のあたりから時間を作り、

お盆が明けた週から、

10年ぶりにロサンゼルスに足を運んだ。

どこかで、

この10年を振り返るきっかけが欲しかったのだと思う。

他人の人生の振り返りなど、

多くの場合はあまり面白いものではないので控えるが、

まだまだ全く努力が足りない。

全然ダメダメだ。

こんな程度だったのかと悔やむことこそすれ、

よくやったと褒めることなど無い。

世間が時間の経過とともに多くの悲しみや怒りを風化させていくように、

自分自身も、

1分1秒を惜しんで自分を追い込んできたかと問われれば、

恥ずかしくて顔を上げることなど出来やしない。

6ヶ月前の震災のときも無力さを痛感した。

とにかく、

社会的に1ミリも影響を与えることが出来ない自分に、

ただただ情けなくなる。

こんなブログを書いているけれど、

結局は“普通”なのだ。

このままでは、

目標を全て達成することはきっと無い。

痛ましい事件や事故をきっかけにすることなど出来ないが、

無駄には出来ない。

気づき、振り返り、弱い自分を追い込み、

異常とも言えるような努力の入り口としたい。

10年間という時間の中で、

孫正義氏が成し遂げたことを直視しなければならない。

ビルゲイツがあと10年本気でマイクロソフトを牽引したら、、、

すい臓癌に苦しむスティーブジョブスに10年という歳月を与えたら、、、。

「彼らは特別だ」と言えば終わり。

「大きなことを成し遂げるための原資(資金)があった」と言うなら、

一刻も早く作るしかない。

みんな、同じ条件なのだから。

偶然に人生を委ねてはならない。

偶然など無いのだから。

母がいつも言っていた。

「世の中に起こることは全て必然なのよ。

無駄なことなんて何一つ無い」

この10年、

そして、

この半年、

やろうと決めて出来たことと、

やろうと決めて出来なかったことを直視し、

次の10年に向けて漕ぎ出そう。

普通では終わらないために。

ルノアールから眺める日曜日の銀座は平和だ。

改めて、

10年前の今日と、

6ヶ月前の今日に、

残念ながら命を亡くされた多くの方々に心から哀悼の意を示し、

とにかく、

健康に今日という日を生きられていることに感謝し、

自分らしく、

命いっぱい、

一生懸命やるだけだ。

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おかわり君みたいな組織

あっという間に8月が終わり、

第4期目の12分の1が過ぎ去った。

結果は・・・、

3つある計画の内、

minをクリアkirakria*、midもクリアきらきら、maxは届かずガクリ

という内容。

ただ内容がよくない。

またもや金額の大きな案件に助けられるという結果に、

大いなる反省が残った。

嬉しかったことは、

8営業日会社を空けさせてもらったが、

特段問題も起きなかったこと。

人数が少ないため当然といえば当然だが、

責任範囲が明確になるよう作りこんできた甲斐もあり、

指揮命令系統、ホウレンソウのラインは、

かなり高速にまわせるようになってきている。

結果的に、

やろうと判断するまでの時間とその打率

判断してから具体的に動くスイングの量は、

徐々に上がってきている。

それ以外では、

来春の新卒採用の再開を指示し、

改めて中途採用も強化を指示。

余談だが、

採用に関しては、

今期からやっと、

企業のブランディング全体の構想から入ることができるため、

9月中には、

facebookページ、mixiページでの採用ページをオープンし、

10月中にはコーポレートの採用ページを刷新したい。

月末にずれ込んだものの新サービスの営業を開始し、

本格的にメディアの営業を行っていく。

短期的に、

今のメイン事業との粗利比率を1対1にすることを目指す。

トライアルのEC事業も9月中旬にはスタートを切ることができそう。

まだまだ遅すぎるが、

今期はブンブンとバットを振っていこうと思う。

我々のような小さな組織の場合、

スピードが遅いことは組織としての終わりを意味する。

先日とある著名な社長が、

「最高か最速」


とおっしゃっていたがまさにその通りで、

どちらかというと、

『オールウェイズ“最速”』

と言ってもいいかも知れない。

それは決して、

いい加減なパフォーマンスを出すということではなく、

どれだけ考えても100点に近づくことはまずないわけだから、

最速で答えを出し、

議論し、詰めるなり、仮説を立てるなりして、

どんどんバットを振ってみることが、

従業員50名以下くらいまでのベンチャー企業には、

大切なのだと思っている。

先日も、

自分が統括するメディアチームでこんなやり取りがあった。

とある医療系の業態に特化したメディアを、

新たに作ろうかどうか議論していた時に、

あらゆる数値を出し切った後になって、

一つ根本的な疑問が沸いてきてしまった。

その疑問以外は非常に条件がよく、

その疑問に対しても、

ある程度前向き情報も探すことができたが、

大きなコストをかけてから、

「実は○○な理由により刺さりませんでした」では困るため、

即座に、

「よし、実際にヒアリングに行って聞いてみよう」

と判断をした。

すると、

すぐにリストが用意され、

トーク内容もみな経験があるからスクリプトなど必要なく、

その日の午後と翌日中に3件のアポイントメントを頂くことができ、

そのアポイントメントを回った結果、

当初懸念していた通り、

数字には表れにくい問題が横たわっていることが判明した。

結果、狙っていたメディアは作らないことになり、

多少の調査コストはかかったものの、

無駄な支出、失敗を未然に防ぐことができたことになる。

マクロ経済に左右されない中・小規模の企業の業績というのは、

特定のヒット商品が爆発的な販売を記録する場合を除き、

多くの場合は、

それらの製造⇒販売に関わる人員の判断力(打率)

と、

どれだけ具体的に動いたか(スイングの量)

に大きく連動する。

大きな資産の無いベンチャー企業の場合、

毎日毎日バットを振る中で、

小さくてもいいからヒットを飛ばし続けなくてはならない。

ただし、

スイングするのにもお金がかかるため、

あまりに打率が低いとお金が底をついてしまう。

そんな中で

営業であろうが商品企画であろうが、

マーケティングであろうが人事であろうが、

どの部門であろうとも、

ある程度以上の打率で、


ヒットを打ち続けていかなければならない。

その打率をあげることがマネージャーの腕の発揮どころであり、

いわゆるナレッジマネジメントってやつであり、

スイングとのかけ合わせの結果である絶対量が、

“中・小規模の企業の業績”

と言っても過言ではないのではないだろうか。

市場の占有率なんて語るまでも無い規模の企業には、

景気の良し悪しなど関係ない。

とにかく高い打率を証明し、

ブンブン振っていく。

それしかない。

ホームランを量産する割りに、

実はミートもうまく打率も高い、

西武ライオンズののおかわり君みたいな組織にしたい。

1日18時間会社創りに没頭する31歳へっぽこ経営者の日記

あ、今年の打率、.260か。。。

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