俯瞰と棚卸しができる人はすごい!

ちょっと前の記事になるけれど、

とても参考になることがたくさん書かれていたので備忘録。

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フリークアウト、イグニスの2社の創業から上場に関わった男の語る
スタートアップが陥りがちな5つの問題(フリークアウト佐藤裕介氏) | STARTUP SCHOOL

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※下記の抜粋、サイトよりお借りします!

・ で、フリークアウトがそれで陥ったのが、
まだ未完成状態のプロダクトを営業が気合で売るみたいなことをやるようになるんです。
プロダクトをやり切れてないのに売るのが自分たちの役割だから超工夫して売ろうとするんですね。
でも下手に売れるって、プロダクトの成長を止めるんです。

~中略~

そのせいでプロダクトが育つ前に、
営業をとにかく頑張ってどうにか売り上げを作って来るという組織になっちゃってました。
プロダクトは最初の参入ハードルが高かったので、そこの技術的な困難さを乗り越えた後は、
当時ほとんど改善・成長を生み出せなかった。
それでも、営業を頑張って売る、まぁBtoBの怖いとこなんですけど、
そのせいでプロダクトが育たないていうのは大きな失敗の1つかなと。
これは後から直すのはかなり辛い。セールスが強くなるともう、
良いプロダクトは一生無理ですというところですね。

→非常に深いし、今の自分達の組織を省みても、考えさせられます。

・僕、別に本田と何でも言えるって思ってましたけど、
とはいえ振りかえって見るとやっぱりプロダクトに対して、
本田は多分、組織作りに対してすごい不満があったんだろうなと。
それが信頼と何も言わないっていうのは多分違うので、
コミュニケーションを役割り分担という名目の下に、
えー、小さくするっていうのは、怠慢でしかなかったなという1つの反省です。

→これは前職の役員時代を振り返ると耳が痛い。

創業者の2人と代表には、きっとたくさんの不満を許容してきてもらったなと。

さて、自社ではどうだろうか。

・どうしても自分でやりたくなるのですが、ま、自分でフリーキック蹴るぜって思っているうちは、伝える努力を本気でしないんです。

~中略~

無意識のうちですよね。別にそれをサボろうと思うってことは多分ないと思うんですけど、例えば自分が蹴れるって思っている間は、まぁやっぱり最後は自分が出ていけばどうにかなるみたいな話です。

~中略~

成長角度が緩やかになってきた時に、じゃあ次どうやって作って行くのかっていう時に、なんかもう1回自分でやらないといけない。それはすごい、僕らの場合で言うと、相当困りました

~中略~

大体自分がやりたくなる原因の大きな部分として『メンバーにからのリスペクトの集め方が、メチャクチャ働く』っていうところしか知らない、という未熟さや自信の無さです。

~中略~

メンバーの皆が、尊敬を集めたり信頼を得ることのやり方っていうのは色んなオプションがあって、それらのコンビネーションだったり、ケースごとの使い分けを上手くやれたほうが全然いいんですけど、特に僕含む 20 代の若い経営者を見てみると、その、尊敬・信頼の集め方が、とにかく自分が一番、物理的に一番働いて一番成果を出すぐらいのオプションしかないっていうことが問題なんです。で、別に尊敬とか信頼を集めること自体は、自分がやらなくても出来ることだったりするんで、どうやって自分以外の周りを成功させてあげられるか、みたいなことにフォーカスするほうが、全然うまくいくなぁという風に最近は思ってます。

~中略~

もしかすると子会社経営やっているところで採用してる人には、僕実務全然出来ないヤツだと思われてるかもしれないです。全然僕のこと尊敬していないかもしれないですけど、でもそれでも全然よくて、会社が成長すればそれでよいと。上は頼りないから自分で頑張ろうと思ってくれてるほうが、全然いいなっていうのが、この数年での学びの1つです。

→20代でこの視点と実践できる度量がすごい。。

・オフィスが汚いとかなんか、オフィスの入り口でお客さんに挨拶しないとか、
当たり前ですけど普通にダメで、スタートアップだからとかそういうのは関係ない。
お客さん来た時に、挨拶してなかったらやっぱり、なんだろう、士気が下がってたり、
なんか本当にピュアに強い目的意識のもとに意思決定とか出来てなかった頃だったなみたいなことをすごく思います。
圧倒的にオフィスは綺麗にした方がいいし、
来客には、自分は関係ないアポでも挨拶したほうがいいじゃないですか。
でもそれをしない。そしてそれを指摘もしない。
そういう組織は明らかに機能不全です。崩壊に向かっている。
なので、そういうのは別に言わなくてもいいかと思ったんですけど、
案外こういうことを小うるさく言うみたいなのは結構大事かなと。

~中略~

今、電話何秒以内に出なかったらメッチャ怒られますから。
フリークアウトってわりと不謹慎なイメージあるかもしれないですけど、マジギレされます。
「目の前で電話鳴ってるのになんで出ねーんだよ!」みたいな。
で、スタートアップの時に、こういうのをクセづけておくと、すごいいいなと思います。

→こちらは大変失礼ながら意外でした。

ちょうどこちらの記事を読んだ日に面接をされた方おっしゃっていたのは、

クルーズさんは社員が帰るときには椅子を揃えることはもちろん、

背もたれの高さまで揃えていたとのこと。

やはりネット業界とはいえ、

急成長される会社には自由もありながら規律もキチンとありますね。

最後に、それにしてもこちらの佐藤さん、

面識が全く無いけれど、29歳(?)で、

・自分の役割としては、フリークアウトではビジネスオペレーション全般を見ましょうみたいな感じで
子会社、関連会社での新規事業もあわせてみています。
イグニスでは、創業時から 1年半ぐらいはわりと具体的なサービス企画なんかにも首を突っ込んでいましたが
今は取締役会で戦略の大枠を決めたり
大株主の創業者ふたりを少数株主保護の観点から監督していくというベーシックはことをしてます。


上場企業2社を股にかけて、、すごい。。。

ご自身の歩みをこれだけ分解したり、棚卸ししたり、

バランスよくスマートに表現できる力もすごい。。

以上、勝手に拝借して失礼致しました!

大変勉強になりました!!

いやぁ、こういう情報が瞬時に手に入る現代は最高にいいなニコニコ

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Next合宿と一枚の写真

先週の金曜日から日曜日にかけて、2泊3日で合宿を行った。

その名も『Next合宿』

主要マネージャーと候補1名の計5名を連れて、熱海に行ってきた。

我々ヴァンテージマネジメントが目指す経営目標に到達するために、

目先の課題の対応や将来の目標のすり合わせなど、

大小様々、有意義な議論ができたと思う。

強烈に記憶に刻まれたのは合宿最後のコンテンツ、

「将来の会社としての到達目標」を話し合った時のこと。

会社の存在意義を、

『世界を“エナジー”する~energize the people~』と掲げている我々だが、

実は、定量的な数値目標はこれまで置いてこなかった。

ここについては様々な意見があり、

結果的に「とは言え大枠は共有しておかないとまずいよね」という結論にいたり、

今回「それぞれが考える35カ年を計画」を持ちよることにしていた。

結果は、、、みんなバラバラ。。

それはそれはバラバラで、

大変恥ずかしながら最大で50倍もの開きがあった。。

創業丸6年の幹部6人の将来の到達目標がこんなにもかけ離れていて、

実現するはずがない。

もちろんなんでもかんでも大きな数字を書けばいいわけではなく、

そんな子どもじみたゲームをしたいわけではなかった。

ただ、差が開くことを見越した上で、

「その上限を、限界を決めているのは誰なのか」

という議論がしたかったのである。

かく言う自分も、数えれば上から3番目。。

創業者の自分よりも大きな目標を掲げてくるマネージャーを前に、

嬉しさ以上に恥ずかしい気持ちで一杯だった。

僕よりも大きな目標を掲げてきたFが言う。

「孫さんという生きる伝説が実際にいる中で、

それよりも小さな目標を掲げる理由がない」と。

これには参った。

自分も中々の自惚れ屋だと自負してきたけれど、

よくも言ったなと心から嬉しく思った。

この言葉をきっかけに、

そこに集った6名の気持ちがぐっとまとまった気がする。

「不可能とは何なのか」


「限界を決めているのは一体誰か」

そんな暑苦しい話で盛り上がり、

一人ひとりが自分の言葉で語りだし、

スナックsakuraの夜は更けていった。

ふじい、本当にありがとう。

ちょうど数日前にどなたかがシェアしてくれた一枚の写真がある。


※お借りします。

ご存じの方も多いだろうアリババの創業期の社内写真だ。

この写真一枚からも伝わる熱気。

ここからわずか15年後にNY上場。時価総額25兆円。トヨタ超え。

不可能とは何なのか。

それはきっと心なんだと思う。

見栄や保身といった、小さく弱い、自分の心なんだと思う。

高い目標を掲げても誰も怒らない。

到達しなくても死ぬわけではない。

(もちろん上場企業となれば話は別。。)

人生は紛れも無く一度きり。

日本という可能性に溢れた環境に、健康に産み育ててもらった。

一体何を守り、何を失おうとしているのか。

世界に何を還し、何を残そうをしているのか。

何度も何度も自分で我が身を振り返り、

自分のものとすることが出来た時には、

ジャック・マーのように堂々とメンバーに発表し、

更に熱狂して歩みを進めたい。

時間が、ない。

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“後ろめタスク”は瞬殺で

前回写真を入れずにブログをアップしたら、

自分のアイコンがでかでかとfbのタイムラインに出ることがわかったので、

今日は朝の散歩の時に見つけたいい感じのカフェの写真を入れてみる。

今日はちょっと社内向けのブログ。

今週、ある新卒メンバーが、

「疲れが溜まっている」的なことを言っていたので、

また偉そうに、

「単純な寝不足とかもあるだろうけど

タスクに追いかけられていると疲れやすくて、

タスクを追いかけていると疲れにくいよ」

とアドバイスしてみた。

これは個人的にすごく意識している。

そもそも、

個人的にタスクの管理について意識していることを書いてみると、

毎日朝イチに、丁寧にタスクの整理をすること

細かいタスクも管理ツールに入れること

依頼したタスクも管理ツールに入れること

重たいタスクは早めに、できれば即時に終わらせること

⑤タスクは一つ一つ具体的にやっつけること

あたりを強く意識している。

朝、オフィスに着くまで歩く20分間で、

思いついたアイディアや自分への備忘録を送り、

オフィスに着いたら前日の夜からの受信メールを処理して、

そこで生まれたタスクも含めて整理する。

簡単な判断は全てその場で終わらせて、

メーラーには常にタスク管理用のメールプラス3.4件程度になるまで、

処理するか、タスクにまとめてメール自体は既読にしてしまう。

デスクトップにはタスクと連動した資料のみ。

これも2つか3つ。

常にスッキリしていないと気がすまない。

これはもう日課レベル。

経験則的には、

若いメンバーで疲れやすいメンバーは、

④重たいタスクは早めに、できれば即時に終わらせること


ができていないケースが多い気がして、

後ろめたい気持ちが集中力を削ぎ、

他のタスクの処理スピードや、質を落としていると思う。

頭のなかがわちゃわちゃした状態で時間を過ごし、

「タスクに追い掛け回されている状態」

であることが多い。

だから、すごく疲れる。

経営者という立場がら、

たしかに色々な諸業務をお願いできるということもあるけれど、

一方で、

相談や報告が上がってきた段階で、

まぁまぁ重たい話になっていることも少なくないショック!

だからこそ、

後ろめたくなる前に“頑張って早めにやっつける”ようにしている。


残りのタスクは、

基本的に“追いかけている”タスクなので、とにかく楽しい。

新人ズ含めたメンバーへ。

猛スピードで過ぎていく一日の中でも、

必ず立ち止まって、

タスクの整理を繰り返してね。

成果はどこまで行ってもこなしたタスクの『質』×『量』だから。

後ろめたいタスクこそ、いの一番に向きあおううぅぅ~(茶色)

多少そのタスク一つに時間がかかっても、

を具体的にやっつけるんだ。

そうすると頭がスッキリして、

残りのタスクがとんでもなく効率的に終わっていく。

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議論の場において最初から正しくある以上に大切なこと

月に一度、

マネージャーが集まってワイガヤ飲む機会を作っている。

先月のその会では、

非常に有意義な議論になった。

シンプルに、いいディスカッションが出来た。

こういう場になると、

マネージャーとはいえ意見を言う(言える)メンバーと、

議論の行末を見守るメンバーとに分かれる。

よく「発言しない者は去れ」的な意見が聞かれるけれど、

僕自身は、

交わされている議論に自分の意見が反映されているのであれば、

その戦況を見守ること自体は否定的ではない。

たくさん喋ったメンバーや、

声が大きいメンバーが勝つゲームではないのだから。

無論、何かしらの結論に辿り着いた際に、

その議論をただ見守っていたメンバーは“賛同”したものとみなし、

必ず従ってもらうし、

後で「実は・・・」と言うことはプロじゃないと指導してきた。

それは今の組織では理解されていると思う。

議論の行末を見守るメンバーの中にも、

必死に議論を理解しようとしているメンバーと、

主体的ではないメンバーとに分かれることが多いと思う。

後者は置いておくとしてw、

前者の中にも2パターンあると思う。

一つは、

議論に追いついてやっと自分の意見をまとまったと思ったら、

話題が次に展開してしまうパターン。

もう一つは、

なんとなく意見があるんだけど、

“合っているかどうか心配だから黙っている”パターン。

このパターンのメンバーに伝えたいことは2つ。

1つは、

少しずつでいいから口に出す訓練をしてみてもらいたいということ。

もう一つは、

自分のプライドを守っている反面、


『議論の相手の成長機会を奪っている』


という視点を持ってもらいたいということ。

偉そうにしゃべっているこちらも、

「これ、論理的に合ってるのかな・・・」と

ソワソワしながら話すことも少なくない。

ただ、自分の意見が相手にとって

何かしらの触媒になる可能性もあるので、

勇気を持って意見するように努力している。

議論の場において合ってるか合ってないかよりも大切なのは、


主体的に意見し、主義主張をぶつけ合うことで、


互いに磨き上げ合うことだと僕は思う。

9月も始まり、

また一人、志あるメンバーが加入してくれた。

ヴァンテージマネジメント第7期2ヶ月と2日目。

まだまだ全員未完成。

さぁみんな、

ディスカッションしようぜ!!

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