「理想の会社創り」カテゴリーアーカイブ

求人媒体を眺める3つの理由

先週、今週と続く3連休は、

当初の計画通り、

どこにも行かずにオフィスで一人仕事。

8月にお休みを頂いたし、

今自分がやらなければいけないことを、

とにかく集中して進める必要性を強く感じているから。

未熟なベンチャー企業ゆえに、

やらなければいけないことは多岐にわたるが、

その中でも筆頭に上げられるのは、

やはり、“採用”

我々らしい、

他社とは違う価値を提供するためには、

とにかく採用しかない。

もはや職業病なのだろうけど、

月に何回かは必ず、

転職媒体を眺める。

新人で入った会社が新卒採用の導入支援を生業としていた関係で、

中途採用をしている会社は全て営業対象であり、

転職媒体からリストアップすることは日課だった。

余談だけれど、

それまで求人記事で見たことのない社名が新たに出ると、

GC先輩と競い合うかのようにリストアップして、

3分後には営業電話をかけていた(笑)

管理が杜撰だった当時は、

同じ会社に二人で営業電話をかけてしまうこともしばしばあせる

たっだその勢いがなんだか楽しくて、

ジャンプを奪い合う兄弟のように、

リクルートのビーイングを奪い合った。

2年目の時だったかに、

また別の先輩に素敵な助言をもらった。

「将来起業したいなら、

求人媒体に出ている企業を端から端まで研究するといい。


求人を出せるくらい儲かっている理由を探れば、


社会のニーズがわかる」

聞けば当たり前に聞こえるが、

当時の僕は「なるほど」と思った。

求人媒体を眺める、

2つ目の理由ができた。

新規事業のヒントにしたくて、

リクナビNEXTも、enジャパンも、Find job!も、

時間がありさえすれば眺め、考え続けた。

「一体、この会社は何で稼いでいるのだろう??」

「この企業に出来て、同業他社が出来ない理由は何だろう?」

「こんなに採用を強化して、収益モデルはフローなのに大丈夫?」

と。

そして、

前職で採用の担当を役員を任せてもらってから、

求人媒体をみる理由に3つ目の理由が加わった。

それは、

『その会社の打ち出し方について研究する』

というもの。

採用が経営において最も重要なファクターであることは自明だが、

それに“成功している”と言い切れる企業はほとんどないだろう。

どの企業も、

必死に採用を成功させようと努力をしているに違いない。

その中で、

有料で、限られたスペースで表現する求人媒体というのは、

言いたいことがギュギュギュっと詰まっている。

その企業の『今、伝えたいこと』が詰まっている。

企業の特色がとてもうまく出ている記事もあれば、

「う~ん、もったいないなぁ」という企業もある。

そんな各社の取り組みを見ながら、

「自分の会社だったらどうするか」


「どう打ち出して、どんな人に刺さってほしいか」


「独りよがりになっていないか」


「実力以上の虚飾になっていないか」

そんなことを考える。

ここ最近は、

自社の

・採用ホームページの制作


・採用用のフェイスブックページの制作


・自社ホームページの刷新


・第4期生採用のコンセプトメイク


・第4期生採用の採用手法

について考える時間が増えた。

来週も、

久しぶりのリクナビNEXT出稿。

媒体経由の中途採用の強化を行う。

前回は、

応募が100名を越えたにもかかわらず、

内定を出すことはしなかった。

今回もどれだけ縁に繋がるかわからないけど、

とにかく自分たちの魅力を磨き、

良い縁を全力で掴みに行くだけ。

31歳の自分が言うのはおかしいかもしれないけど、

志のある若者と一緒に仕事ができることを望んでいる。

我々の未来は明るい。

なぜなら、

未来が開けるまで、

我々はあきらめないからかお

誰かが言ってたな。

壁は、

扉だドア

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3期目終了!感謝あるのみ。

一昨日の7月31日をもって、

第3期を無事に締めることができました。

途中までピンチだった7月も、

終わってみれば、

エースの活躍により、

過去最高粗利を達成することが出来ました。

本当に、ありがとうございます。

1期目の大赤字、、、

2期目の大幅な事業領域の変更を経て、

3期目でようやく、

事業らしい事業を展開することが出来、

まだまだですが、

日々お客様と真剣勝負で向き合うことが出来ております。

会社全体でメンバーが23名になり、

比較的安価なツール提供などのお取引も全て含めると、

webマーケティングのクライアントが直接のお取引で累計182社

人材紹介会社を一括で利用することが出来る業務システム

『リクまどα』 の導入済み企業様が求人企業様468社

(累計掲載案件数:1093件)

一度でもご利用頂いた人材紹介会社様:390社

1月から開始したwebメディア事業では、

主に3つのメディアで、

これまでに140社様のご契約を頂くことができました。

全て足すと1180社様。

BtoBの領域で、

何とか業績拡大のお手伝いがしたくて始めて3年。

こんな小さな企業が、

無料のお申込書もたくさんあるけれどあせる

たくさんの会社のご印鑑を頂けたものです。

これまでご期待を寄せてくださった、

お客様、株主様、提携先企業様、業者様、

何も無いところから一緒に戦ってきてくれた仲間たち、

ヴァンテージマネジメントという小船の航海に、

関わって下さった全てのみなさまに、

この場をお借りして、

精一杯の感謝を申し上げます。

本当にありがとうございますかお

先月の末に開催させて頂いた、

きらきらヴァンテージマネジメント 感謝の集い2011kirakria*の模様↓

開発会社様、デザイン会社様、人材紹介会社様、

広告代理店様、業務提携先、税理士法人様、

派遣会社様、パートナー企業様、

関連会社で管理業務を手伝ってくれている仲間たちをご招待しての、

我々からのささやかな感謝を伝える会。

ダイジェストでマリオ

1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

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1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

総勢33名の、

普段からお世話になっている方々にお集まり頂く事が出来ました。

これは毎年続けていきたいと思います。

こういう表現は恩着せがましいけれど、

全て我々が費用をお支払いさせて頂いて、

お仕事をお願いしている方々。

ただ、どの企業様が1社欠けても、

我々の業務は滞る、

本当に助けて頂いている企業様ばかり。

ただ僕自身が大切にしていること。

それは、

稲盛さんが著書でおっしゃっていたことでもある。

『業者さんに対し、


「お金を払っているのはこっちだ」と言い張って、


ぞんざいな扱い、不当な要求をしてはならない。



清掃をしてくださる方がいなければ、


君たちはオフィスの清掃から始めなくてはならない。



郵便を届けてくれる方がいなければ、


君たちは自らの手でそれを届けなければならない。



業者さんがいてくれるからこそ、


本来取り組むべき業務に集中できる。


対等なパートナーとして、


業者さんに感謝をしなさい』

たしか、こんな内容だった。

心から共感しています。

もう一度、

クライアントや株主はもとより、

業者さん、そして仲間に感謝し、

この気まぐれな大海原を漕ぎ続けて行きたいと思います。

まずは到達すべき、

一つ目の島(目的地)が見えました。

もっとスケールさせるための準備も、

まだまだ全然足りないけれど、

着実に整いつつある。

難しいことは考えず、

シンプルに、

突き進みます。

第4期目は、攻めます。

皆様、

ヴァンテージマネジメントを

何卒宜しくお願いします!!

君に成功を贈る/中村 天風
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第3期最終月を迎えて

ついに始まった第3期最終月。

3年前の7月。

当時役員を務めさせて頂いていた会社の創業者と話し合い、

独立が決定した。

たしか、7月7日の博多でのことだ。

20日の誕生日を経て28歳になり、

22日に全社員に発表をした。

それから3年・・・。

本当に早い。

ただ、それからのことを振り返るために、

今日のブログを書き始めたわけではないし、

湿っぽく振り返るつもりも、

今はない。

僕のこれまでと、

この3年の一部分でも知ってくださっている方であれば、

これまでが決して、

いや、

まったく順調でなかったことは明白で、

それは、

もう少しうまく行った時にゆっくり振り返ることにしたい。

3年前に立てた3年後の目標には、

正直全く追いついていないけど、

たくさんのことを学び、

未来を力強く歩くための、

大切な経験と出逢いを手に入れた。

今の感情としては、

「幾つかの取り組みに確実な手ごたえを感じている。

まずは3期目を、

しっかりと予定以上の営業利益を計上し、

しっかりと4期目への種を撒いて、

しっかりと締める。

その段階で、

計画含め改めて振り返ろう。

それにしても、

やりたいことの中からやるべきことを選択し、

やらないこともまた選択しなければならないこの難しさ。

これこそが経営なのかと、

ちょっぴりわかった気になったりならなかったり。」

こんなところだろうか。

考えることは尽きず、

頭の中、体の中は燃えに燃えているが、

努めて冷静に。

目の前に起こることを、

いつもどおりなるはやで論理立てて判断しするだけ。

凡事徹底あるのみ。

ターゲットは決まった。

さぁ、7月。

あらゆる指標をクリアし、

もう一段上に上がるための手ごたえを掴みにいく。

太陽に負けないくらい、

最高にアツい1ヶ月にする。

がんばろーーかお

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下手っぴながら実践している9つのこと。

今日は、

最近ツイッターとかfacebookで流行の、

バズがおきやすい数字の入ったタイトル付けから始めてみる(笑)

よく、デキる人は切り替えがうまいとか、

リフレッシュがうまいとか耳にするけれど、

それはきっと当たっている。

自分の周りでもそうだ。

デキる人たちは、

常にどこかゆとりがある。

息抜きとか、リフレッシュとか、

彼らは高速に、

いや、

瞬間的にそれらができる生き物なのだと思う。

一方で、

そうでないとやっていられないという背景もあるのだと思う。

経営やマネジメントなんて、

マルチタスクに次ぐマルチタスク。

ストレスに次ぐストレス。

まともに全部受け止めていたら潰れる。

取捨選択して流すことも必要なのだと思う。

常に課題があり、

悩みがあるので、

考えることに終わりがないのは当然で、

むしろ四六時中考えているので、

特段始まりもない。

とにかくずっと考えっぱなしなのだ。

小さな会社ではあるが、

そんな立場の端くれとして、

下手っぴながら実践している9つのことがある。

それは、

「日常のリズムを大切にする」


「上質な空間で、豊かな食事を採る」


「定期的に異文化、異価値観に触れる」


「ありがとうを連発する」


「年に数回、非日常に身を置く」


「好きな人とリラックスした時間を過ごす」


「敬愛する、でもあんまり会いたくない人と無理やり会う」


「先祖、先人、お世話になった方々に感謝する時間を取る」


「ちゃんと寝る」


こと。

心の持ち方などではなく、

実践の中で意識をしていることたち。

それらを通じて、

なるべく無心になるよう意識したり、

今風に言うなら、

『心を整える』作業をしている。

まだまだ全然ダメダメだけれども、

目標と志はぶらさず、

日々着実に成果を上げていきたい。

直近で読んだ(読み返した)本

1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

今の課題がモロわかりだー。

う~ん、異価値観に触れなければ~あせるあせる

さぁ、最終日。

どうなるどうなる。

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原液

6月の中盤に差し掛かり、

雨の日が続いている。

昨日は男のメンバー4人を連れて、

新卒のときに何度か通ったお好み焼き屋へ。

このお店、

銀座三越の真裏という超一等地にも関わらず、

ボロッボロの建物の1階で、

おばちゃんとおばあちゃんとおじさんの3人で切り盛りしている。

まず、

「おばちゃん、久しぶり!6・7年ぶりにきたよ!」

と言うと、

「あら、そんなになる?」

とまるで僕のことを覚えているかのような返し。

いやいや、絶対に覚えていないでしょグー

全く商売っ気がなく、

席が空いているのに、

店内を見回して帰ろうとするお客さんを呼び込まず、

金曜日の夜にもかかわらず、

商品の売り切れ連発。

爆笑したのは、

「ハイ、これでビール売り切れーー」

って、ビールが途中でなくなった。

ちなみにレモンサワーも途中で切れた。

これではさすがに物足りないので、

無性にダーツがやりたくなったこともあり、

有無を言わさずオフィスのそばのパセラへ。

1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

(珍しく写メUP)

1期生の2名と、2期生1名と古株1名。

5人での久々のプライベート飲みはなかなかいい時間となった。

気がつけば、話題は採用について。

我々ヴァンテージでは、

この1月に3期目の上期を終え、

お蔭様で順調に利益を確保することが出来、

期初予定の3名の新規メンバーの獲得を進めてきた。

が、第3四半期末にあたる4月を終え、

中途採用決定者0名という、

予定を大幅に下回る結果となる。

新卒も同様に、

エントリー2500名、説明会参加人数700名弱という、

大変ありがたい数値を出しながらも、

内定承諾3名に全く届かない危機的状況に至ってしまった。

そこで、

先月の初旬から、

中途採用と新卒採用に関して、

それぞれ取り組み方を変更。

中途採用は、

紹介を依頼する人材紹介会社様を20社増やし、

過去含め全ての紹介会社様と私が直接お会いし、

ヴァンテージの現状、短期計画、中長期目標、

求める人物像、社内の実態、採用にかける想いなどなどを、

全ての紹介会社様に改めてお伝えをさせて頂いた。

(普通に考えれば、

従業員こそ20名を突破したものの、

社員数9名、設立2年10ヶ月の会社に、

何の躊躇なく志望する方などゼロに等しい。)

面談は、当然私が直接お会いする。

新卒採用も、

当初予定していなかった5月以降もセミナーを継続し、

内容も事業内容の説明を30%ほど削り、

想いや、これからの目標、成し遂げたいことについて、

大幅に時間を増やした。

2次選考も、

これまでのマネージャー面談ではなく、

私自身が説明会に続いて面談を行うことにした。

30社近い紹介会社様との面談は大変だったけど、

その結果、

人材紹介会社様からの推薦の質はぐっと上がり、

オファー(内定)を出した方で1名、

楽しみな面談も未来に複数組まれている状態になった。

新卒も拘束時間が一気に増えたが、

一定の効果が早速現れ、

我々のようなアーリーベンチャーを、

能動的に求めてくる学生が増えた。

先週には、

前々からご一緒したかった方が参画を決めてくれるなど、

着実な前進を遂げることが出来た。

この出逢いは、

本当に大きい。

8月の第4期のスタート時には、

正社員で12名、

派遣さんや週4日以上一緒に頑張ってくれるアルバイトさん含め、

25名体制にしたいと思って色々と進めてきた。

一時は無理かもと思ったけど、

ここに来て、

可能性がまた少し出てきた。

入社ベースで8月頭は難しいかもしれないが、

9月、10月頭には戦力を増強したい。

来年の新卒の採用目標を3名とし、

第4期中の中途採用目標を7名を置き、

第4期末には、

最低でも、

正社員22名、従業員総数40名の体制とし、

企業として次のステップに上がりたいと説明してきた。

一方で採用の難しさも何度も痛感した。

採用のバーを下げようと思ったこともあった。

ただ、

止めた。

ことあるごとにメンバーと共有してきた、

正社員20名までの採用方針。




“カルピスの原液”を採る。


事業が軌道に乗り、


短期間に多くの仲間が増える時が来る。



そうならなければならないし、


その時に、


理想とする組織を維持できるか否かは、


創業期からいるメンバーがどれだけ考え方を共有し、


言葉と行動で示していくことが出来るかにかかっている。




その時の組織の濃度が薄まることの無い様、


社員20名までは、


徹底してめちゃくちゃ濃い原液”のような仲間を採用する。



そうすれば、


多少の短期的な増員には耐えられる。


軌道に乗ってからの成長に、


さらにドライブをかけることができる。



ここ(創業時の採用)に手を抜いてきた会社が、


どんどんおかしくなっている。


どんどんいなくなっている。




個として強くなろう。


もっと魅力的になろう。



一人ひとり、


成長して欲しい。



僕ももっと頑張る。






今はとにかく、

共に働きたい!と思える仲間を探し、

一人ずつに一生懸命未来を語り、

我々の未来に賭けてもらうしかない。

採用計画を達成させるための、

数合わせの採用は一切しない。

確かに付加価値の拡大のためには仲間がいる。

業績の飛躍的な向上のためにも仲間がいる。

ただし、

心を響かせあうことのない採用は、

短期的には好業績をもたらしたとしても、

必ず後退を招くと思っている。

採用が出来ないということは、

その時の我々に魅力が無いということだから、

それにより短期的に業績を伸ばせなかったとしても、

必ず飛躍的に伸ばすことが出来るチャンスを掴むために、

実績、サービス、業績、社風、労働環境といった面で魅力を磨き、

妥協の無い採用活動を続けるつもりだ。

魅力的な個性、

ほとばしるエネルギー、

素直で、推進力があり、仕事好き。

小さなことには動じない、

そんなパワフルな20名を揃えることが出来れば、

成長は必ず加速する。

20名が見えれば、50名が見え、

50名が見えれば、100名が見える。

大切なことは、

大きな目標を掲げることと同じくらい、


1段上に上がるために全力をささげること。

ウルトラCなどないのだから。

そんなことをまたもや共有し、

また暑苦しくなってる自分に気付き、

パセラを後にした、

そんな金曜日。

未来の大企業を共に創造する、

原液のような同士、

待っていますビックリマーク

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凡事の積み重ね

先週の日経ビジネス。

識者に聞くのコーナーに登場されていた、

暗黙知で有名なの野中郁次郎一橋大学教授のインタビューが、

考えさせられる内容だったので、

拝借し、備忘録としたい。

==========================

「資本主義の本質を、

イノベーションによる不断の発展過程ととらえた

経済学者シュンペーターは、

その担い手を、

既存構造の破壊と新たなシステムの創造を遂行する

“アントレプレナー”と位置づけた。

しかし、

日本経済や日本の企業経営においては、

異なる特有の展開を見せてきた。

それは、

松下電器産業の創業者である松下幸之助氏が唱えた

“衆知経営”の概念に端的に表れている。

彼は、

“最高の経営は衆知による経営である”

として、その実践を社員に訴え続けてきた。

このように社員一人ひとりが実践的な知恵、

すなわち実践知を高めるにはどのような能力が必要なのか。

第1に、

現場での“即興の判断力だ”。

その出発点は、何が“善いこと”なのかという、

共通善の価値基準を持つことである。

~中略~

この即興的な判断力の妨げになるのが、

米国流の経営に強く影響を受けた、

分析至上主義と過剰なコンプライアンスだ。

分析もコンプライアンスも必要だが、

日本企業は傾倒しすぎて、

現場での実践知を弱体化させている。

実践知を高める第2の条件は、

“凡事の非凡化”


である。

企業が直面する多くの混乱や困難を乗り越えるには、


イノベーティブな試みが必要になる。



ただ、イノベーションは、


やろうと思い立って起こせるものではない。



日々の仕事という凡事の連続が蓄積していく中で、


ある時非連続が生まれ、


凡事が非凡化する。



それがイノベーションにほかならない。



その変化は、


日々の凡事を積み重ねているから気づくことが出来る。

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なるほどと思うと同時に、

これからの時代に求められている経営スタイルとは何だろうと、

思いを巡らせてみた。

あらゆるものがオープンになり、

ハード面やインフラ面が激変する中で、

“衆知”のあり方自体が変化している。

インターネットは暗黙知を超えないのかもしれないが、

暗黙知を形成するなかで、

インターネットが果たす役割は、

今後、もっと増えてくる。

googleをみても、

フェイスブックをみても、

ソフトバンクをみても、

スタートゥデイをみても、

サイバーエージェントをみても、

成功をしている企業の経営スタイルには共通項があると思う。

きっと、

この両側面を兼ね備えた、

ハイブリッドな経営が求められていくのだと、

思ってみたりする。

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クォーターの目標設定

明日から始まる最終クォーターを前に、

『目標設定の考え方』

ついて書いておこうかと思っていたら、

いつも拝読させて頂いている、

外食業界の風雲児エムグラントフードサービス井戸社長のブログに、

ちょうど同じ主旨のブログがアップされていた。

ロードサイドのハイエナのブログ

こちらにも書かれているように、

マネージャーの極めて重要な仕事の一つに、

「メンバーの目標設定」


が上げられると考えている。

前職でも、

22歳の時からメンバーをマネジメント(もどきあせる)させてもらったが、

毎クォーター、何度も何度も数字とにらめっこをしてきた。

当時の役員からは、

「目標設定の要諦は、


簡単に届く目標ではなく、


かといって全く太刀打ちできない目標でもなく、


背伸びして、


ジャンプして、


届くか届かないかうーーーんどうだろう?


という微妙(絶妙)なところに設定すること。」

だと教わったし、

自分でもそう感じていた。

※とかかっこいいことを言いつつ、

実際は、全く届きそうも無い目標を掲げ、

メンバーのやる気を初めから削いでしまったことも多く、

当時のメンバーに対する反省は尽きません。。。

ごめんなさい。

こういった目標の設定の仕方は、

学校の教育でも、部活でも何でも、

マネジメントの基本なのかもしれない。

届くか届かないかぎりぎりのところで目標を設定することで、

現在の実力では普通にやっても目標に届かないため、

知恵を絞り、試行錯誤し、日々悩んで努力する作用が働き、

楽チンではないが、

最も成長するのではないかと考えている。

これまでの経験的に、

こういった目標設定にすると、

全体の40%~50%程度しか達成をしない。

(仕組みとマネジメントが悪いのだが・・・)

ただ不思議と、

全体では達成したりする。

6割程度のメンバーが75%~90%程度の達成率の中で、

全体の20%程度のスター(ラッキーボーイ)が現れ、

足りない分を補ってくれるのだ。

そのスター(ラッキーボーイ)が、

月替わりだったり、四半期替わりで多彩な顔ぶれになると、

その組織に“躍動感”が出る。

弊社の前四半期の目標も、

最終月の頭に目標を上方修正したが、

誰もが到達不可能と思っていた120%目標を、

最終日の18時過ぎに2%弱上回ることが出来た。

目標設定は本当に深い。

経営サイドの役割としては、

無論、属人性を排除し、

個々人のモチベーションやテンション、

偶発的な案件に左右されない仕組みを作ること

その上で、生産性を最高レベルまでに引き上げ、

健全で最良な利益率を達成することだと思う。

メンバーには背伸びをさせつつ、

裏では保険をかけまくって帳尻を合わせること。

この両輪が噛み合っている組織が、

バランスが良いのではないかと考えている。

明日から最終四半期が始まる。

前クォーターに比べても、

かなりの目標UPではあるが、

新卒2名も加わり、

新規の投資も行うために、

我ながらなかなかチャレンジングな目標設定が出来たと思う。

泣いても笑ってもラスト56営業日。

今日もメンバーがオフィスに出勤し、

達成シミュレーションを作り直すためにリーダー陣と議論中。

いっちょ狙ったりますメラメラ

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絶対に世界企業になる。

4月が終わり、

暦どおり、ゴールデンウィークに入った。

4月を最終月とした第3クォーター。

新卒2期生の2名が加わり、

相変わらずのスクランブル体制ではあったが、

結果は、

過去最高の成績だった。

目標としていた粗利額を、

20%も上回ることができ、

お客様に喜んで頂くための投資も、

メンバーの待遇も、

更に改善させられる内容になった。

しかしながら、

今日は、それについて書きたいわけじゃない。

4月は同時に、

ずっと前から気付いていながら、

ずっと変えられずにいることについて、

改めて向き合うことになった。

そのことについて書き留めておきたい。

きっかけは、

採用活動。

4月、

ここ2・3ヶ月の間に出会った2名の方との出逢いが、

一旦、白紙になった。

色々な理由はあるだろうけど、

詰まるところ、

我々に、

僕自身に、

我々の未来に、

魅力が無いからだと理解している。

確かに、

おかげさまで足元の業績は何とか回っている。

メンバーのモチベーションも高く、

我々に期待を寄せて頂いたクライアントへのオペレーションも、

まだまだではあるが、

日に日に改善されている。

ただ、

どこまでも普通なのだ。

「普通のベンチャー」

いや、

普通な時点で、

ベンチャーではない。

別に、

何でもかんでも奇をてらって、

おもしろおかしくやればいいというわけではない。

これだけ不確実な経済環境の中で、

しっかりと地に足をつけて、

雇用を守り、生み出していかなければならない。

そういった話ではなく、

我々が描く世界観と言うか、

目指している目標や、

それが実現したときの世界の風景だとか、

その意義だとかが、

見せられていないし、

伝えられていない。

つまり、

自分自身でも、

まだ見えていないということの表れなのだ。

口々に語る壮大なストーリーの中に今があり、

その序章を走っていると実感を、

メンバー自身が体感している状態。

数多ある中小零細企業から一気に抜け出すには、

常にその状態になっていなければならないのに、

全くなっていない。

せっかくベンチャーを創り、

メンバーも、

前職よりも待遇が下がり、

どこまでやれば報われるのかもわからない環境に飛び込んで、

平日も終電まで、

土日もなんだかんだ家やオフィスで仕事を頑張る。

確かにそれはそれでとても楽しいことではあるけれど、

単に若いメンバーで構成された中小企業を作りたくて、

会社を始めた訳ではない。

いつまでも普通ではいけない。

そう強く危機感を抱いている。

久しぶりにgoogleについて書かれた本を読んだ。

グーグル 10の黄金律 (PHP新書)/桑原 晃弥
¥756
Amazon.co.jp

非常に刺激をもらった。

誰しもがgoogleになれるわけではないが、

googleも、アマゾンも、MSも、

松下電器も、本田技研も、日清食品も、京セラも、ソニーも、オムロンも・・・

みんな、

初めから世界を見ていた。

googleの創業者二人が、

知人のガレージを借りて事業をスタートさせたことは有名だが、

二人はそのガレージにこう掲げている。

google 世界本社

社員12名しかいないときに、

有名なロックバンドの専属シェフに声をかけてこういった。

「僕たちの会社は何万人も働くようになるよ。シェフが必要なんだ」

すぐに採用には至らなかったものの、

その後一般応募してきたそのシェフの採用でさえも厳格に行い、

何人もの不合格の後、

その彼をストックオプションつきで採用している。

社員番号は56番。

55人しかいない会社が、

専属シェフの採用だ。

無論、VCの出資に支えられていたからこそ出来たわけだが、

それによりエンジニアが開発に専念し、

VCに多額のリターンをもたらしたことを考えれば、

是非論など空虚だ。

売上ゼロ、利益を挙げる手段も思いついていない段階で、

セコイア含む2社の最強VCに対して、

自社のバリュエーションは1億ドル(80億円)だとプレゼンしている。

「売上ゼロの会社が、80億円の価値・・・」

実際、

両社は2人の言うとおりに2500万ドル(20億円)出資し、

サーゲイはこう言い放つ。

「いい条件に落ち着いたと思うよ。

ベンチャーキャピタル側は高すぎると思ったみたいだけど、

僕らにしてみれば安すぎたくらいだ。」

結果、

投資して5年後、

両社が投資した分の株価は、

30億ドル(2400億円)に跳ね上がっている。

20億円が、2400億円だ。

もう一度書くが、

誰しもがgoogleになれるわけではない。

むしろ、

ほぼ全ての企業が、倒産し、廃業の憂き目に遭う。

ただ、

彼らが急成長を遂げることができたエッセンスを、

googleだからと、

アメリカの、資金調達環境の恩恵がと、

簡単に片付けてはいけない。

東京通信工業や、本田技研や、立石電機が、

世界的VCから何百億円も出資を受けていただろうか。

そんなことは無いのだから。

本にも出てくるが、

彼らは本当に採用を大切にした。

最低でも6人の経営陣もしくは未来の同僚が面談し、

全員で採用を決定する。

採用倍率は、

応募資格が厳格な上に、

更にその応募者の中の1%程度の合格率だという。

採用基準の大きな柱に、

「自分よりも優秀な人物を採用する」

とある。

多くの企業が頭ではわかっていて、

なかなか、

いや、全く実践することが出来なかったことを、

彼らはなんと愚直に実践しているのだろう。

個室を用意していた時期もあり、

その弊害を実感した後は、

大部屋でのプロジェクトごとのコミュニケーションを大切にしていると言う。

福利厚生を減らせば「普通の会社になった」と叩かれ、

たくさん離職者も出し、

試行錯誤をしているではないか。

週に一度、

メールでプロジェクトの進捗状況をメンバーと共有していると言う。

やっていることの根本は、

そんなに大きくは変わらないではないか。

では、何が違うか。

結局は、

「強烈なビジョン」

なのだと思う。

我々はどこに向かうか。

何を成し遂げるために存在しているのか。

それが強烈に示され、作用し、、

逆にそれが薄れかけた時、人が去っていく。

googleはそれがはっきりしている。

今の我々は、

これを明確に伝えられていないがゆえに、

魅力的な仲間を、

逃してしまうのだ。

強烈な目標があり、

それがビジョンとなり、

ある種の異常な状況の中で組織が突き進むとき、

きっと、

引き寄せられるように人材は集まってくる。

「俺もやらせてよ」

そういって自然と仲間が集まってきた小学校や中学校の休み時間。

あの状態に、

きっとなる。

採用手法についても色々と考えた。

でも、

やり方は変えない。

変えなければならないのは、

僕自身、我々組織に内在する


強烈なビジョンの共有度、本気度

だ。

それが必ずパワーになる。

ものごとには順番がある。

焦りも強い。

ただ、目先の現象に一喜一憂するのではなく、

もう一つも二つも目線を上げていかねばならない。

今はまだ、

陳腐な言葉しか思いつかないけど、

これから出逢う仲間に伝えよう。

『絶対に世界企業になる』

と。

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文化の醸成

組織創りにおいて、

大切にしていることがある。

それは、

組織風土が、


目指している方向に正しく向かっているかどうか

甘えが蔓延し、全体的にルーズになっていないか


評価がフェアに下されているか


ここぞというときに組織に粘りがあるか


努力したメンバーが思いっきり賞賛されているか


堅くなり過ぎず、遊び心に溢れているか


お互いが気を使わずに厳しく言い合えているか


目指している方向は共有されているか


オフィスの空気は、良い気で充満しているか

パッと思いつくところで、

これくらいだろうか。

何かの出来事がある度に、

心のどこかで確認をするようにしている。

金曜日。

4月に入社したばかりの新入メンバーTが、

営業日11日目にして初成約を上げるという

快挙を成し遂げたクラッカー

18時からのアポイントメントだったために、

電話があったのが19時過ぎ。

タイミングが悪くダイレクトに電話に出られなかったが、

メンバーから、

「Tがオフィスに戻ってきたときにはクラッカー鳴らして、

ビデオにばっちり収めましたから!」

との報告。

一生に一度しかない初めての成約を祝う文化が

しっかりと根付いていることを確認。

その後、

僕「急遽、初成約祝いをやるぞ!みんないける?」

みんな「もちろん大丈夫です!」

みんながどれくらい業務を抱えているかは、

僕自身がわかっている。

大丈夫もなにも、もはや断れない(笑)

それでも、

それぞれの表情やその後の行動を見れば、

“仲間の成功を賞賛する”という思いがあるのか、

嫌々なのかはすぐにわかる。

今回も、大丈夫だ。

すぐ隣の和民でみんなでワイワイお祝いして、

そのまま久々のカラオケへGoカラオケ

バカみたいにドンチャン騒ぎをして楽しんだので、

写真を撮るのを忘れたが、

もう一つめちゃくちゃ嬉しい出来事が重なり、

最高の一夜となったニコニコ

0時ちょいで解散し、帰宅。

そして翌日。

土曜日にオフィスに行ったら、

なぜかみんながいるはてなマーク

「どしたの?」って聞くと、

「あの後みんなでオフィスに戻ってきて、

残ってる業務を片付けてました!」とのこと。

なんと、あれだけドンチャン騒ぎをした後に、

オフィスに戻ってきて仕事をするなんて・・・。

労働○準なんとか的にはNGなのだろうけどあせる

メンバーの責任感には頭が下がる。

「結局何もせずにソファーで寝てました」

ってメンバーもいたけど(笑)、

(このメンバーがこのマインドで戦ってくれるなら大丈夫)

と、

また確認をすることが出来た。

組織の文化は一朝一夕には出来上がらない。

すごく年月を要するものだと理解している。

だからこそ、

軌道修正が難しい。

定期的に確認をしないと、

気が付いたときには悪い文化が染み付いてしまって、

それを変える作用が働かなくなる。

そんな会社をいくつも見てきた。

そもそも創りたい組織なんて、

大体の経営者が近しい考えを持っているのではないだろうか。

それでも、

一般にすばらしいと賞賛されるような企業風土を持つ組織と、

そうでなくなってしまう組織が生まれるのは、

きっと、

・1にも2にもまず採用。

  価値観の合わない人をバスに乗せていないか。


・風土の確認を怠り、気が付いたときには末期症状になっている


・「あれ?」「まずい。」「なんか違う・・・」と思ったときに、

  即刻且つ大胆に不安の芽を摘んでいるかどうか


・風土を浸透させるためのエバンジェリスト的なメンバーを育てる


・徹底的に共有し、経営サイドのメッセージを乗せた仕掛けを施す

このあたりかなと思う。

採用と日々の確認。

偉そうに書いているが、

まだまだ弱小ベンチャーなのだから、

今は、

意思の疎通が出来ていてあたりまえ。

これから仲間が増えていっても、

心がほっこりするような強い組織を目指していきたい。

>Tへ

改めて本当におめでとう。

お客様に感謝し、是非先方のご期待に応えよう。

>金曜日に最後まで付き合ってくれたY君へ

待ってるぞ!

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3月終了、そして春へ。

日付が変わり、3月が終わった。

未曾有の大震災に見舞われ、

経済も政治も大きく停滞し、

誰も経験をしたことのない1ヶ月となった。

繰り返しになるが、

改めて、

今だご家族や身近な方が行方不明になられていたり、

避難所での苦しい生活を余儀なくされている方々に対し、

心からお見舞いを申し上げたい。

経済の停滞を防ぐべく、

前を向いて業務にまい進した3月後半。

7月決算の当社にとっては、

期末という雰囲気があるわけではないが、

待望の2期生を迎え、

ベンチャーなりに飛躍するための大切な日々となった。

結果は、

おかげさまで年初に立てた粗利目標をクリアすることができ、

各個人の2月のショート分も、

今月の活動で計上することができた。

このような状況の中で、

ご予算を預けて下さったクライアントの皆様に、

心から感謝させて頂きたい。

また、

心理的動揺もある中で、

共に前を向いて、

クライアントへのご提案、

日々の業務をしっかりとこなしてくれたメンバーに、

「ありがとう」と伝えたい。

本当に良い終わり方ができたね。

自信を持とう。

ありがとう。

昨日から、

待ちに待った2期生の2名が加入。

明日からの正式な入社になるものの、

これまでに既にインターンをこなし、

昨日今日で、

既にいくつものMtgに参加してもらっている。

いくつもの選択肢がある中で、

設立2年、

社員数7名の我々の組織を選んでくれた猛者たちの加入が、

黙々と業務をこなしていたオフィスの中に、

春風を運んでくれた。

3月はまた、

多くの新しい出逢いがあった。

想いを共有できる中途採用メンバーが1名決まり、

新卒第3期生の最終面接も続いた。

今日も素晴らしい出逢い。

明日お会いさせて頂く学生さんは、

一体どんな生き方をされてきた方なのだろう。

時代は益々混沌とし、

誰も先が見えない時代に突入した。

夏場や秋口に向け、

まだ想定できていない事態が次々と起こるはずだ。

それに向け、

多くの企業は備えに入る。

ただ、

我々のようなベンチャーは、

こんな時こそ前向きに、

パワー全快で進んでいかねばならない。

リスクテイクこそが、

アドベンチャーなのだから。

オフィスを出るときに、

信頼する前職の後輩からのメールにあった言葉。

オモイヲカタチニ

春が来る。

やったりましょう。

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