「ちょっと、いいですか?」
メンバーみんなを誘い、
外で飲みながら議論したりくだらない話をしていたら、
いつもは控えめなメンバーの1人が、
おもむろに、
真情を吐露し始めた。
言葉を選びながら、
丁寧に話すY。
途中まで冗談を連発していた僕も、
真剣に聞き入る。
その内容を要約すると、
「マネージャーの言葉の重みは、
マネージャー自身が思っている以上に
メンバーに与える影響が重い。」
ということ。
そしてそれは、
「いいことも、悪いことも。
であり、
組織が大きくなっていくと、
もっと、
そうなるということを伝えたい」
のだと。
そのメンバーがなぜそう感じたのかは、
うまく書けないから控えるが、
「我々の組織の中であった何気ない日常の中での正直な気持ち」
とでも書けば、
彼にとって言い出し易い内容でなかったことは、
察してもらえるかもしれない。
その後はそのテーマで、
ずっと語り合った。
僕の考え方や価値観、
それがなぜそう形成されてきたのか、
何度でも何度でも伝えなきゃと思って、
いろんな角度で話をした。
こうやって言葉で書くと、
これはこれでまた妙な重みを持ってしまうが、
どこの組織にも起こりうる心の傷のようなもので、
それらを癒すには、
心と心の会話しかないと思って、
真剣に話した。
個人的には、
単純に、
そういう“もやもや”したキモチを、
素直に表現してくれたことが嬉しかった。
我々の事業がうまくいき、
組織が大きくなったとしても、
こうあり続けたいと思った。
Y、いい気付きをありがとう。
言いづらかったよな。
本当にありがとう。
7時ごろにおもむろに串焼きが食べたくなったこと
メンバー全員偶然スケジュールが空いていたこと
初めて入ったお店に、たまたま4人席が空いていたこと、
その席が、
妙に狭く、4人がスポッと収まる静かな空間だったこと
一つでもずれていたら、
彼は今日は話さなかっただろう。
めぐり合わせ。
そんな偶然の産物さえも、
もしかしたら必然なのかとか思いつつ、
未来への備忘録。
2009年4月23日
新橋の串丸の“玉突き部屋”での出来事として。