先日、
とあるクライアントと“学歴”の話になった。
僕自身、
採用やマネジメントをする上で、
“学歴”については以下のように捉えている。
学歴そのもの意味は薄れきているけど、
・目標の達成のために、
周囲に惑わされず努力ができるかどうかの判断材料
・「これは大切だよ」と先生に言われたことを
きちんと実行に移す素直さを図る判断材料
・先天的な記憶力の判断材料
・相対的な評価に対してどう行動するタイプかの、
価値観の判断材料
・成功体験の有無と失敗体験対する免疫、
ストレス耐性、行動特性の確認材料
としては、
一定の活用価値はある。
いずれにしても、
先天的な才能か努力をしなければ得られないものである以上、
無価値とは思わない。
しがない私立大卒の自分が言うことではないけれど、
同じ慶応大学卒でも、
明治・中央レベルの人が努力して慶応大学合格を勝ち取ったケースと、
東大しか考えておらず、
1浪して2回東大に挑戦してだめで慶応というタイプとでは、
色々考え方が違うので、
慶応大学卒という事実だけでは前述の一部しか判断しない。
最近、
その学歴以上に重要視している指標がある。
それは、
『情報の取得センス』
である。
これは学歴のようにある種の定量指標とはいかないが、
できることなら何級とか付けたいところ(笑)
これだけ情報が溢れかえる世界になり、
いわゆる“情報弱者”はあらゆる面で損を蒙り、
有限の時間の中で敗者へと確実に追いやられると考えている。
言い方を変えるなら
『生きるセンス。』
これは、
本当に重要な指標だと最近特に思う。
現に中卒でも高卒でも、
大卒よりもよっぽど大成されている方は大勢いるし
傍目に見てもとってもまじめにコツコツ生きている人でも、
経済的に飛躍的に満たされることも無く、
ずっと慎ましやかに生活をされている方もこれまた大勢いる。
少し古い記事になるけど、
孫さんのこのアプローチが好きだ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120711_546153.html
>同氏の考える情報化社会に立ち向かう姿勢を説明する内容となっていた。
>孫氏は、
>「生きていくため、食っていくためではむなしい。何のための力か。
>正義無き力は世の中の害かもしれず、力なき正義は無力。
>正しい義のために命をかけ、正しい義を為すために、
>情報武装という現代の武器を持ち、競争力を取り戻す。
>高い人件費、減少する人口、老齢化した社会、
>成長を失った20年となっているが、もう一度競争力を取り戻し、
>世界の企業と戦っていければ、国民、家族に幸せや豊かさを提供できる」
>さらに、冒頭に手を挙げさせたことに触れて、
>「なんのために情報武装するのか。
>武士は1m以内に両刀を置いていた。24時間戦える状況を作っていた」
>と語り、
>「9時~18時まで仕事するだけではもはや戦えない。
>効率が上がれば空いた時間は余暇に使える。家族との団らんに使える」とした。
全く同感。
これからの時代、
『情報弱者』は完全に置いていかれるし、
残念ではあるけれど、
効率や合理性がより求められる時代に進んでいく中で、
勝者になる確率は低いと見る。
社内でも最近この手の話題を上げることを増やし、
『ジョーシキ検定』なるものも、
試験的に導入し始めたが、
学歴とはまた違い、
色々と見えるものである。
なんであろうと情報収集能力が身につけていった方が、
確実に幸福に近づけると思っており、
手段は何でも良くて、
「情報の無い君は既にかなり不利だよ」
「危機感を持ったほうがいいよ」
と伝えていくつもり。
情報をうまく活用できる、
“生きるセンス”のある強いメンバーを、
ごっそり集めたいところだ