トヨタのリコールにみるマスコミの影響力

一昨日の日経産業だったか。

今回のTOYOTAのブレーキ不具合に関して、

ディーラーの代表の方2名ほどの

インタビュー記事が掲載されていた。

そこで新鮮だったのは、

両名とも、

「トヨタは本当によくやってくれている」

という感謝の姿勢だったこと。

新聞には答えないまでも、

てっきり「ふざけるな」と怒っているのかと思っていた。

きちんと記憶しているわけではないが、

「通常であれば決定してから連絡が入るリコールも、

今回は検討段階から細かく連絡が入った。

状況がきちんと把握でき、

お客様への報告も迅速に出来た」

「実際、キャンセルはほとんど出ていない。

対応に対してもきちんとやってくれている」

という主旨のコメントだったと思う。

ここ数日のマスコミの報道を目にし、

さぞや現場は混乱しているのだろうと思っていたが、

報道に形成された思考の浅いこと。

反省あせる

その中で、

とても示唆に富むコメントがあった。

「今回の件で学ぶべきは、

これまでとちがって、

今はあらゆるメディアが存在し、

情報の伝達速度が格段に速いということ。

経営陣はそれを認識し、

対応に当たるべきである」

なるほど確かに。

電話が生まれ、

FAXや携帯電話と発展した通信技術は、

インターネットという革命が起きて以降、

まさに非連続に拡大した。

いまやそこに、

“ソーシャルメディア”というニューウェーブが加わり、

情報は「リアルタイム」かつ「ソーシャル」に。

地球の裏側で起こっている暴動も、

中東で行われている演説も、

小さな島で起きたほっこりするようなニュースも、

全て瞬時に波状的に広がっていく。

恐ろしくもあり、

素晴らしいことでもある。

今後益々リスクマネジメントは叫ばれていくだろうし、

“隠す”“ごまかす”ということは、

ほぼ出来なくなっていくだろう。

今日もTOYOTAの後追いの記事が出ていた。

トヨタ、不具合すべて公表へ

考えさせられる一連の対応。

それにしても、

TOYOTAと同じ台数だけリコールしているHONDA。

今回のリコール の報道にここまで差があることを考えると、

やはり対応に差があるということなのだろう。

恐るべしホンダ。

自分たちの会社がより社会に必要とされると信じ、

勉強、勉強得意げ

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