とある上場企業を、
ゼロから作り上げた方のお話。
創業時、
営業部門の成約率がなかなか上がらず、
試行錯誤を繰り返していたという。
営業部門の提案→成約率は10件に1件。
成約率10%、10件中9件は失注。
まぁ、商材によってはよくある話だ。
ただ、KPIを分析してみると、
提案書を作る工数や見積もりを仕上げる手間と、
リターンが合わない。
9割が無駄とは言わないが、
売り上げを上げていないアクションとも言える。
そこで・・・発想の転換。
「よしっ、見積もりを売ろう」
その社長が思いついたのは、
「御社のために一生懸命企画を練ります。
だから・・・、
お金ください!」
という、
『提案有料化作戦』
開発会社などではよく聞くこの手法。
ただ、
カルチャーの無い業界の中で実践することは、
なかなかできることではない。
それをやりきったという。
結果、
本気度の低い企業への提案はほぼ無くなり、
提案数は激減するも、
コンペでの勝率は劇的にカイゼンされ、
成約率は急激に上がったという。
顧客自身も提案に真剣に向き合ってくれて、
内容や費用が近い提案であれば、
先にわずかでも費用が発生しているこちらを
選んでもらう効果もある。
企画を練りこんだ結果も影響してか、
成約単価もUPというおまけつき。
一件一件の提案に対する社員の意識も大幅に変わり、
「お金を頂く企画を出すんだ」と
目の色を変えて提案を考え抜いたという。
社員も成長し、
業績も向上、
広報活動でも効果を出し、
一気に事業を拡大フェーズに乗せたというお話。
『提案有料化作戦』決めたときは、
それはそれは怖かったという。
そんな、
示唆に飛んだ話。
さぁ、何学ぼ?
そういえば今日、
恵比寿のルノアールで隣に座ったおじさんが、
「今年ももうおわりだなー」
なんて呑気なこと言っていたな。
んなことあるかいっ
まだまだこれからじゃーー