エディングハウスの忘却曲線とやらによると、
人は1週間で80%忘れるらしいので備忘録。
先週の新経済サミットでのこと。
Twitter、Squareを創業した天才、
ジャック・ドーシーは言った。
「僕はあの馬鹿でかいレジスターと、
クレジットーカードの読み取り機を見たときに、
『なんてダサいんだ!』って思ったんだ。
破壊的なイノベーションを起こそうなんて考えていない。
日常の不満と向き合い、
今よりもより便利にしているだけさ。」
最近、300回くらい頭を駆け巡る言葉。
「目の前を通過する情報はみんな同じ」
クレジットカードの読み取り機なんて、
僕だって何千回と見てきている。
ただ、ダサいとなんてただの一度も思わなかった。
ジャック・ドーシーの場合、
その体験に加え、
友人のガラス陶芸家が、
クレジットカードが使えなくて販売機会を逸したという情報とが繋がり、
スクエアの開発に突き進むことになる。
同じ新経済サミットの情報で言えば、
あのSkypeは、
スウェーデンやコペンハーゲン、
エストニアだったかにまたがって仕事をしていた仲間たちとの
国際通話料がうざいから社内用に開発したらしいし、
ピンタレストに至っては、
昔から昆虫採集が好きで、
それと同じ感覚で、
共通の趣味を持った人たちと交流したくて作ったという。
世界66万社が利用しているクラウドソーシングoDeskは、
ギリシャだかにいた創業者が、
サンフランシスコにいる知人に仕事を頼むために、
お互いの仕事の進捗を確認するために作った、
これまた社内ツールが起源だという。
何もかも、
僕らの目の前にもある情報だ。
毎分毎秒同じ情報が目の前を流れている中で、
世の中を席巻するサービスをゼロから創造する人と、
そのサービスをただ使い一生を終えていく大多数とに分かれる。
今、僕の目の前にはパソコンという代物があり、
隣にはWiFiがあり、
i-Phoneがあり、ペットボトルと財布がある。
ホテルの電話機があり、
机があり椅子がある。
メモ帳があり、
テレビがあり、
非常用ライトがある。
この情報だけでも、
見る人が違えば発想されるものが違うのだ。
そこに本当に、
天才にしか見えない何かがあるのだろうか。
いや、そうではないと思う。
もちろんそういう性質のアイディアもあると思うけど、
能力の差以上に彼らは“疑うこと”が習慣になっており、
アップルの広告風に書くとすれば、
物事をまるで違う目で見る人たちなのだと思う。
未だサービスを生み出せていない我々に出来ること。
それは、
まず徹底して疑い、
“ダサい”を集めることだと思う。
先週早速社内に共有し、
デイリーで日常の不未非無を集めることを仕組み化した。
天才も凡人も、
目の前を流れていく情報は同じだ。
それらをどう見るか。
それで、
人生が決まる。
負けるもんか。