LCCがもたらす世界

先週の日経ビジネス。

LCC(ローコストキャリア)の特集が組まれていた。

何ヶ月が前にもつぶやいたが、

LCCがもたらす衝撃は、

歴史を変えるパワーを持っていると思っている。

LCCについては、

アメリカのサウスウェスト航空やアイルランドのライアンエアー、

日本に関わるところであれば、

ベッキーがCMをやっていたオーストラリアのジェットスターや、

中国の春秋航空、

今はやはり羽田に就航したエアアジアが代表的だろう。

これからまだまだ出現することは明白だ。

茨城空港が開港した際に、

「上海便が片道4000円!」などの値付けで一躍注目を浴びたが、

直近のLCCの値付けを見ても、

・クアラルンプール(マレーシア)-羽田空港が15,000円

・シンガポール-関西国際空港が19,500円

・マニラ-関西国際空港が19,699円

と、衝撃的に安い。

同じ号の別の特集「空気を読まない経営」ではないが、

ゼロベースで顧客視点に立った結果、

これまでの慣習(空気)を180度無視したサービス形態が生まれた。

業界の競合企業は想像を絶する大変さなのだろうが、

ユーザーからすれば、

「よくやってくれた」

と喝采を送りたい。

今日書きたいこととはずれるが、

この流れは、

航空業界に留まらない。

「サービスのレベルはお客様が選ぶ」


「オンデマンドでオプション販売する」


これは、

家でも、車でも、旅行はもちろん、

士業でも保険でも、

場合によっては働き方にまで影響を及ぼす可能性がある。

就業感に関して言えば、

正社員と派遣社員とアルバイトという就業形態のみならず、

広義の業務委託のような変則契約が続々出てくるだろう。

話を戻す。

LCCがもたらすものは、

ただ、アジアの人や物の流れが変わることや、

台頭するアジアンマネーにより先進国が潤う、

逆流特需だけではないと思う。

大航海時代を境に世界の文明水準が一気に近代化したように、

アジアや南米、

ひいてはアフリカの近代化を一気に加速させる効果があると思う。

インターネットがもたらした情報革命は、

後にも先にも、

世紀の大発明として語り継がれるだろう。

ただ、

画像としてみる世界と、

人の目を通して見る世界はまた違う。

偉そうなことはいえないが、

実際に訪れた土地に流れる空気を、

肌で感じることに大きな意味があると思っている。

LCCが台頭することで、

今まで料金の高さゆえに飛行機に乗ることができなかった人々が、

続々と飛行機に乗り出す。

続々と今まで触れることがなかった文化と触れだす。

これは、

とんでもないことだ。

アジアの人々が、

アフリカの人々が、

実際にヨーロッパやアメリカ、

東京や香港の街並みやインフラをみて、

感じることがゼロということはないだろう。

間違いなく、

世界がこれまで以上に近代化する。

航空会社ごとの送客数のランキングは多数あるが、

LCC台頭前と台頭後の、

全世界の旅客数の“総数”の推移が見てみたい。

世界各国・地域への外国人訪問者数(2009年 上位40位)

1日18時間会社創りに没頭する30歳へっぽこ経営者の日記

出典:世界観光機関(UNWTO)、各国政府観光局

作成:日本政府観光局(JNTO)

これではなく、

どの国からどの国へ飛んだかのグラフを見たみたい。

きっと、

この10年で世界中の人の流れが変わる。

特に新興国の人の流れが。

これは、

単なる航空券の安売り合戦ではない。

いや、

入り口はそうなのかもしれない。

でもそれでもいい。

世界がもっと小さくなり、

世界がもっと深く、早く、交流する。

それでいい。

インターネットとLCC、

これらが融合したとき、

文化は一気に加速する。

昨年もなんだかんだ5回海外に行った。

今年も4回は行く予定だ。

地球視点、地球視点。

LCCよ、

世界中に飛行機を飛ばしてくれ。

既存勢力なんて関係ない。

世界中の都市をつないでくれ。

JALの目を覚ましてやっておくれ!

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