オフィス移転と固定費

3連休の中日。

ちょっとした残務を片付けにオフィスへ行き、

3時間ばかり仕事(?)に没頭した。

ひとしきり終わった後、

一人オフィスを見回し、

懸案であるオフィス移転について頭を整理してみることにした。

現在、

わずか20坪のスペースに毎日13・4名が出勤している。

わかる方はわかると思うが、

20坪に13・4名というのは結構厳しい環境だあせる

そこに、この4月待望の新卒第2期生が加入するショック!

アルバイトさん等の増員も加味すると、

4月には常時18名~20名前後が毎日出勤をすることになる。

20坪に奇跡の20人(笑)

このままだと、

4月時点でまさかの

“スタンディングワーカー”

もしくは、

“応接スペース住人”

が生まれてしまうことになる泣

一方で、

「本当に今なのか」

「勘違いをしていないか」

「固定費の増額以上のリターンを得られるか」

「もう少し待てばもっといい条件の物件が出てくるのではないか」

等など、

逆サイドの考えが200回くらい頭の中をリフレインする。

経営者であれば、

固定費を上げたくないのは当然のこと。

家賃は、

固定費の最たるものだ。

ましてや我々のようなベンチャーは、

3万、5万の固定費増さえも気にしていかないと、

気を抜くとあっという間に10万、20万の費用が出て行くことがある。

幸か不幸か、

中堅・中小企業の倒産もしくは大幅な組織縮小を

目にする機会が多くあり、

その多くは、

実力以上の投資を固定費で行ってしまって失敗

というパターンだった。

(人材業界に身を置いていた事もあって、

その多くは人件費とオフィスの家賃)

かく言う自分自身も、

役員を務めていた会社で近しい経験をしている。

(メンバーの不断の努力により、

市場から退場するどころか今なお拡大を続けているが)

そんな経験もあって、

固定費を上げることには本当に慎重になる。

ただ、スペースがボトルネックになって、

採用や新規事業への取り組みがペースダウンしては、

一体何のために事業をやっているのかわからなくなる。

大した額でもないのに“投資”という単語は使いたくないが、

いつも、こんな調子だ。

当社では、

生産機能の質の向上に投資を集中させ、

間接部門はまだ抱えずに、

極力アウトソーシングしている。

コピー代や名刺代のような固定費に近い変動費も、

どの社長と言い合いっこしても負けたことがないガッツ

電話代も、支給している携帯代も、

複合機のカウンター料金も、名刺代も、封筒代も、

そして、

現在の溜池山王駅目の前の立地であるオフィスの坪単価も、

とにかくめちゃくちゃに安い。

特殊な事情が絡んでいるので参考にならない部分もあるが、

採用媒体への掲載費も、経理の委託費も、サーバー代も、

何もかも、徹底的に話し合い安くお願いしている。

(逆に、お客様をご紹介するなどして、

良好な関係を維持する努力はしているつもりだ。)

おかげで、

規模も小さいが、

支払いもむだな贅肉がないので、

至ってスリムな状態を維持できていると思っている。

とは言え移転という投資を決めなくてはならない。

ふと気になって、

google先生で、

「オフィス賃料 適正」などと検索し、

一体どれくらいが一般的なのか調べてみた。

すると、色んな意見はあるものの、

粗利の10%~20%弱(※業種業界により異なる)という見解が多めだった。

個人的には20%は高すぎると思うが、

店舗ビジネスを展開する会社における本社と違い、

生産機能を有したスペースと捉えることと、

メーカー等と比較した場合の粗利率を考えれば、

当社の同じような業容の会社の多くは、

対粗利家賃比率が15%~20%近くになっているのかもしれない。

その点で言えば当社の現在の家賃は、

光熱費まで全て入れても粗利比率で4.5%以下

低い家賃比率でまずまずリターンさせている水準のようだ。

攻め時がどこで、

得られる対価は何か。

市場はどういう風向きか、

勘違いは存在しないか、

逆に保守的になり過ぎてやしないか。

全てをバランスよく見つめ、

ベンチャーらしく意思決定したい。

20坪程度のオフィスで、

仲良しこよしの会社を作りたくて、

会社を始めたわけじゃないのだから。

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