リーマンショックを忘れない。

日曜日。

人の流れが見たくて銀座のスタバにきている。

ハーフマラソンに備え、

ローファットのラテを飲みながら、

仕掛かり中の仕事をガシガシ片付けていく。

今日も早くに目が覚め、

愛犬の散歩に掃除、

本も読み、

ゆっくりとリフレッシュすることができている。

ここ最近はずっと、

(いや、昔からだが)

体調もよく、

沸いてくるアイディアは、

どれもポジティブなものばかり。

事業もまだまだ小規模ながら、

目指すべき方向に着々と歩みを進めることができていて、

数字も堅調。

こんな時に舞い込む話には、

興味深いものが多い。

こっ恥ずかしい表現だけど、

一つ、壁を越えることができた。

こういう状態は、

会社設立の前の事業会社でも経験があるが、

自分の場合、

あまりよいことばかりでもない。

というのも、

いろんなことが順調に噛み合いだすと、

チャレンジングな意思決定に遅れが出る事が多い。

もちろん、

周りのメンバーや関係者からすれば、

突拍子も無いことをたくさん考えているのだろうが、

余裕が無かったころにはできなかったことや、

ないがしろにしてきた小さな傷を修正するために

脳みそが反応しがちなのだ。

(生来、保守的なのだろうか・・・)

思い返せば、

わずか3人の会社で、

設立2ヵ月後に経験した“リーマンショック”

市場のシェアを10%単位で取っていないベンチャーにとって、

マクロの金融動向なんて関係ないのだろうけど、

その大津波は、

ほんの小さな小さな波になってなお、

思いもよらないほど遠くの岸を揺らす。

規模の大小ではなく、

それぞの“リーマンショック”はあったと思っているし、

その小さな波にでさえ、

我々のような零細ベンチャーはおぼれそうになるのだ。

いや、ちょっと格好をつけすぎた。

確実に、

溺れた。

順調な今こそ、

この間に学んだすべてをつぎ込み、

苦しかった日々を心に刻み、

堅実な土台を築くための仕組みづくりと、

“リスク”の定義を最大に拡大してヘッジ、ヘッジ、ヘッジ。

そして、

現状に甘んじない攻めの意思決定。

リスクテイクの先にしか果実は無いのだから。

明日で5月が終わりを迎えるが、

最低限の目標は既にクリアした。

7月末の第2期決算に向け、

とにかく利益を積み上げ、

成長原資を手に入れる。

もっと焦ろう。

もっとできる。

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