覚悟の交換

昨日、

新卒第2期生の採用において、

初めての内定を出した。

いや、

正確には、

「想像している以上に大変だけど、

一緒にやる気があるなら誘う。

どう?」

と伝えた。

そうしたらその彼は、

「今日もしそういうお話をいただけたら、

お返事するつもりで来ました。

気持ちは固まっています。

今日承諾書を書いてもいいです。」

と、

嬉しいことを言ってくれた。

僕の場合、

一般の新卒採用のように、

内定を出して、

その直後から選択権が学生側に移って、

他と比較してもらって返事をもらう

というやり方を取らない。

こちらは、

理想の組織を創り上げるべく、

2期目というフェーズに飛び込んでくれる猛者を探している。

本気で、

採用をやっている。

一緒に戦ってくれる同士を、

全力で探しているのだ。

それは1対1の想いの交換であり、

覚悟の交換だと思っている。

それがゆえに、

「他社の選考が来週終わるので云々」

という状況では、

世に言う“内定”を出すことはない。

そんなやり取りは、

少なくとも今の我々にとってはあまり意味がないから。

設立2期目、

社員数7名の環境に飛び込むには、

相当の勇気が要る。

3・4回足を運び、

5時間にも満たない時間くらいでは、

当然分からないことの方が多い。

でもそんな中で、

決めなくてはいけないのだ。

前のめりな彼を制するように、

一つ約束をした。

「○○君の気持ちは分かった。

とても、嬉しい。

ただ1つ、

やってもらいたいことがある。

1週間後に会う前までに、

ご両親、彼女、お世話になった方に、

“設立2期目、社員数7名のどベンチャーに飛び込みます”

ということを話して、

了解をもらってきてほしい。

きっと色んなことを言われると思う。

反対もされると思う。

それでも、

○○君の気持ちが一切変わらなければ、

是非、気持ちよくサインして欲しい。」

と。

覚悟の交換

正直言って、

僕も、

怖い。

数時間会った中で決めなくてはいけないのは、

こちらも同じなのだ。

そして、

「うちなんかを選んだことを後悔しないだろうか」

「ご家族に理解していただけるだろうか」

「○○君を、幸せにしてあげられるだろうか」

と、

何度も何度も考える。

でも、

理想を追うためには、

仲間が要る。

同士が要る。

だからこちらも、

覚悟を決めるのだ。

僕は、

ベンチャー企業における採用とは、

そういうものだと思っている。

出来れば

あともう一人は同士が欲しい。

新卒第2期生の採用。

来週で、

その結果が出る。

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