「なるほど、その手があったか」の心地よさ

昨日は月に一度の『詰め切り∞』

未解決の課題を中心に、

マネージャー陣が一同に介して一気に詰め切るmgr会議。

今回も、

・役職給の導入

・特定商材のお客様へのフォロー内容の見直し

・特定メンバーの異動検討

・お取引事例を増加させる策

・4月の新卒メンバーの配属方針

・特定商材の販売停止検討

などなど、

50人程度のベンチャーにとってはどれも重要な議案について、

約8時間、ぶっ通しで議論した。

事前にアジェンダを配布し、

各mgrは期限までに自分の意見を提出するルールだが、

毎回8割型、

今回も10件近い課題の内7件は自分が起案したため、

ほとんどのアジェンダに関しては自分なりの考えを持っている。

他方参加するマネージャーは、

与えられたテーマについて考える時間が約1週間。

日常の業務と向き合いながら、

隙間時間で考える程度。

そんな構図になっているため、

正直に言えば、

「なるほど、その手があったか」と唸らされることは多くない。

そして迎えた昨日の詰め切り。

いやぁ、よかった。

本当に。

久々に感じた「なるほど、その手があったか」。

自分でも無意識に笑みがこぼれ、

ほっこりと嬉しい気分になった。

経営者は孤独なんて言うけれど、

僕自身、孤独と思ったことはほとんどない。

とても前向きでとてもエネルギッシュで、

誠実で素直で感謝心と笑いのセンスに溢れ、

他社の社長が羨むほどに熱心に仕事と向き合い、

いつでも夢を語れる仲間に囲まれていて、

孤独だなんてとんでもない。

ただ、

そんなメンバーにも物足りなさを感じることがあるとすれば、

“僕が考えていない角度からの発想”が少ないことだと思う。

経営者と社員という目線で語れば、

差があるのは当然だけれど、

そんな話ではない。

何も突飛な発想や、

奇天烈なアイディアを出す出さないということではなく、

「こういう営業手法どうかな」

「誰誰、異動してもらってこういう仕事してもらったらどうだろう」

という雑談や相談に対して、

どことなく“「僕」が決めることがきっと正しいだろう”

という精神性で向き合っている感覚があり、

否定や目新しいアイディアで切り返されることは多くない。

そんな時は、

もっと一緒に深く悩んでほしいなと感じることはある。

以前にもブログに書いた記憶があるけれど、

金曜日も木曜日も、明日も明後日も、

同じオフィスで働くメンバーの目の前には

大量の同じ情報が流れている。

その中で、

小さな異変や小さな変化、

未来に影響を及ぼす可能性のある問題の芽を、

流れゆく川の流れの中で川魚を一瞬で鷲づかみするように、

「バシッ」と抜き出す必要がある。

その「バシッ」を自分以上にやってくれるメンバーを、

経営者はマネージャーにするのだと思うし、

前職で2年半で役員というポジションを与えられたのも、

とにかく集中して組織を俯瞰して、

経営陣に提案と情報共有をし続けたからだと思う。

うまくいったことは全てその瞬間から過去であり、

その意味で組織には「課題」しかない。

経営者にない発想で、

且つクリティカルでロジカルでラショナルな提案ができる人材こそが、

組織を前進させていく。

昨日のミーティングのような場所で、

組織の舵取りの意思決定が行われ、

こっそりと査定も同時に進んでいる。

是非唸るような提案やアイディアをたくさん出し合い、

より上質で打率の高い意思決定を行い、

全員で成功を手に入れたいものだ。

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