昨日今日と、
立て続けに中途採用でゴーサインを出した。
こんなことは本当に珍しい。
残念なことがあった直後だけに嬉しいし、
やっぱり禍福は糾える縄のよう
そんな2度の面接の大半の時間を割いて、
何度も確認したことがある。
それは、
『空気を読まずに、図々しく、出来ないことも棚上げして、
主体性を発揮し続けられる方かどうか』
ということ。
面接では、
「とにかくもっと鋭角にスキルを磨きたいので、
お互いにどんどん指摘し合える御社のような・・・」
や、
「制度創りや組織風土を創る側になりたいので、
社員さんの発案でこれだけの制度が生み出されていく点に共感し、
僕自身も積極的に・・・」
と、
「おっ!なかなか頼もしいこと言ってくれちゃうね~」的な方も、
実際に組織の中に納まると途端に大人しくなってしまう。。。
これはいかん。
組織には人を“普通”にしてしまう魔の引力があるようだ。
当然といえば当然なのだけれど、
10人しかいない野球部にいたら活発に意見をするA君も、
同じスキルのまま100人の野球部に転部したらきっと、
1000人の野球部であればなおさら、
発言量や課題に気付く量は減ってしまう。
みたいな話と同じで、
規模が大きくなってくると蟻地獄が大きくなっていくかのように、
みんなドンドン引きずり込まれていく。。
僕は今の今まで、
採用基準というものはずっと変わらないと思っていた。
ただそれは間違っていたことに気付いた。
採用基準は上げ続けなければいけなかった。
組織が拡大した分だけその引力が強くなる訳だから、
面談時の合格ラインをどんどん高くしていかなければ、
引き算された後の数値が期待を下回るケースを生む。
「〇〇さんの頑張るエネルギーの源泉は何ですか?」
「苦しい時、それを乗り越える源は何ですか?」
「1度しかない人生、どうありたいと思っていますか?」
「ズバリ、空気読むほうですか?図々しい方ですか?」
「ご自身の漲る力が表現されたNo.1のエピソードを教えてください」
「成果が出ない同期同僚に対して、どう接してきましたか?」
・・・などなど、
徹底的に、
『エネルギー量』や『生きることにどれくらい真剣か』、
『欲の強さ』について様々な角度から確認をする。
「本当に引きずられない自信ありますか」
なんて偉そうに求めながら、
「この方も絶対に引きづられる。
引きずられても大丈夫な方か?
空気なんて読まずに、主体性を発揮し続けてくださるか?」
と心の中で何度も確認をして、
それでも!と思えば採用する。
これから弊社を受けて頂く中途の候補者の方や、
新卒の学生さんには偉そうで申し訳ないけれど、
経営を続けていく以上、
主体性のない人材の比率は常に改善していかなければならない。
大事なことなのでもう一度。
主体性溢れるメンバーで構成された組織を創造しようと思えば、
採用基準は上げ続けなければならない。
空気を読まずに図々しく主張し、
その自ら主張したというプレッシャーを乗りこなせる人、
是非、一緒に最高の組織を創造しましょう。