組織創りにおいて、
大切にしていることがある。
それは、
組織風土が、
目指している方向に正しく向かっているかどうか。
甘えが蔓延し、全体的にルーズになっていないか
評価がフェアに下されているか
ここぞというときに組織に粘りがあるか
努力したメンバーが思いっきり賞賛されているか
堅くなり過ぎず、遊び心に溢れているか
お互いが気を使わずに厳しく言い合えているか
目指している方向は共有されているか
オフィスの空気は、良い気で充満しているか
パッと思いつくところで、
これくらいだろうか。
何かの出来事がある度に、
心のどこかで確認をするようにしている。
金曜日。
4月に入社したばかりの新入メンバーTが、
営業日11日目にして初成約を上げるという
快挙を成し遂げた
18時からのアポイントメントだったために、
電話があったのが19時過ぎ。
タイミングが悪くダイレクトに電話に出られなかったが、
メンバーから、
「Tがオフィスに戻ってきたときにはクラッカー鳴らして、
ビデオにばっちり収めましたから!」
との報告。
一生に一度しかない初めての成約を祝う文化が
しっかりと根付いていることを確認。
その後、
僕「急遽、初成約祝いをやるぞ!みんないける?」
みんな「もちろん大丈夫です!」
みんながどれくらい業務を抱えているかは、
僕自身がわかっている。
大丈夫もなにも、もはや断れない(笑)
それでも、
それぞれの表情やその後の行動を見れば、
“仲間の成功を賞賛する”という思いがあるのか、
嫌々なのかはすぐにわかる。
今回も、大丈夫だ。
すぐ隣の和民でみんなでワイワイお祝いして、
そのまま久々のカラオケへGo
バカみたいにドンチャン騒ぎをして楽しんだので、
写真を撮るのを忘れたが、
もう一つめちゃくちゃ嬉しい出来事が重なり、
最高の一夜となった
0時ちょいで解散し、帰宅。
そして翌日。
土曜日にオフィスに行ったら、
なぜかみんながいる
「どしたの?」って聞くと、
「あの後みんなでオフィスに戻ってきて、
残ってる業務を片付けてました!」とのこと。
なんと、あれだけドンチャン騒ぎをした後に、
オフィスに戻ってきて仕事をするなんて・・・。
労働○準なんとか的にはNGなのだろうけど
メンバーの責任感には頭が下がる。
「結局何もせずにソファーで寝てました」
ってメンバーもいたけど(笑)、
(このメンバーがこのマインドで戦ってくれるなら大丈夫)
と、
また確認をすることが出来た。
組織の文化は一朝一夕には出来上がらない。
すごく年月を要するものだと理解している。
だからこそ、
軌道修正が難しい。
定期的に確認をしないと、
気が付いたときには悪い文化が染み付いてしまって、
それを変える作用が働かなくなる。
そんな会社をいくつも見てきた。
そもそも創りたい組織なんて、
大体の経営者が近しい考えを持っているのではないだろうか。
それでも、
一般にすばらしいと賞賛されるような企業風土を持つ組織と、
そうでなくなってしまう組織が生まれるのは、
きっと、
・1にも2にもまず採用。
価値観の合わない人をバスに乗せていないか。
・風土の確認を怠り、気が付いたときには末期症状になっている
・「あれ?」「まずい。」「なんか違う・・・」と思ったときに、
即刻且つ大胆に不安の芽を摘んでいるかどうか
・風土を浸透させるためのエバンジェリスト的なメンバーを育てる
・徹底的に共有し、経営サイドのメッセージを乗せた仕掛けを施す
このあたりかなと思う。
採用と日々の確認。
偉そうに書いているが、
まだまだ弱小ベンチャーなのだから、
今は、
意思の疎通が出来ていてあたりまえ。
これから仲間が増えていっても、
心がほっこりするような強い組織を目指していきたい。
>Tへ
改めて本当におめでとう。
お客様に感謝し、是非先方のご期待に応えよう。
>金曜日に最後まで付き合ってくれたY君へ
待ってるぞ!
- リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)/江副 浩正
- ¥720
- Amazon.co.jp